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フェルナンド・アロンソ(マクラーレンF1)は、NASCAR参戦に興味を持っており「いつかマシンをテストしてみたい」との考えを明らかにした。23日(火)、今週末に開催されるデイトナ24時間レースのために渡米しているアロンソは、ノースカロライナ州のロット・モーター・スピードウェイを訪れ、7回NASCARの頂点を掴んだ伝説的ドライバー、ジミー・ジョンソンとのトークセッションに臨んだ。
「NASCARドライバーに必要とされる経験やドライビング・テクニックは、僕が持ってるものとは全く違うんじゃないかな」とアロンソ。「あのレベルで走るのは僕にとってはかなり難しいだろうけど、やってみなきゃ分からないよね。いつかマシンをテストしてみたいな。そうすれば、NASCARでのレースが如何に楽しいものなのか分かるだろうね」
「傍から見てるとほんとうに凄いレースだよね。皆がひとつの塊の中で走るんだから。ラストラップまでレース展開が全く予想できないし、何が起ころうとしているのか分からないスリルがある」
NASCAR(ナスカー)はアメリカ独自のレースシリーズ、市販車の外観を模したレース専用マシンが、超高速のオーバルコースを数珠つなぎで駆け抜ける。過去には、キミ・ライコネン、ジャック・ヴィルヌーヴ、ナレイン・カーティケヤン、ネルソン・ピケJr.、ファン・パブロ・モントーヤといったF1ドライバーも参戦している。
アロンソはこれまでのキャリアのほとんどすべてをF1に捧げてきたが、昨年インディ500に電撃参戦しオーバルコースを初体験。F1モナコGP、ルマン24時間レース、インディ500の世界三大レース全制覇を目標に掲げ、今週末はユナイテッド・オートスポーツからデイトナ24時間レースに参戦する。
「モータースポーツが大好きだし、レースを愛してる。自分に速さがあるって事を実感できたこともあり、インディ500を経験できたことはとても良かった。今度は耐久レースだ。いつかまた別のシリーズに挑戦してみるつもりさ。例えばNASCARとかね」
https://twitter.com/alo_oficial/status/955940930913267712
2006年から2010年までシリーズ5連覇という偉業をやってのけたジョンソン (42歳)は、アロンソのインディ500での活躍を賞賛すると共に、F1以外のカテゴリへの進出を歓迎していると述べた。
「僕は長いことアロンソの大ファンなんだ。インディカーに参戦した彼は驚くべき仕事を成し遂げた。マシンの中でも外でもね。インディカーにいる僕の友人たちから、彼が自らを高いレベルでコントロールし偉大な仕事を成し遂げ、インディカーに多くのものをもたらしてくれたと聞いている。アロンソが世界中の様々なモータースポーツに出てくれることは、アメリカンモータースポーツにとっても本当に素晴らしいことだと思う」
アロンソが本気でNASCARのテストを望んでいるのであれば、トップチームの幾つかは喜んで手を挙げる事だろう。だがそれは、来年・再来年といった近い将来でないことは間違いない。