アロンソ、2021年のF1復帰に先駆けルノー本拠で仕事初め「11年前はシミュレーターなんてなかったのに!」

フェルナンド・アロンソとルノーF1マシン、フランス・パリのヴィリー=シャティヨンにあるルノーF1のパワーユニット開発拠点にてcopyright RENAULT SPORT

今週初め、ダブルF1ワールドチャンピオンのフェルナンド・アロンソが、2021年のF1復帰に向けてルノーDPワールドF1チームの本拠地、イギリスのエンストンとフランスのヴィリー=シャティヨンを11年ぶりに訪問した。

アロンソはミナルディでF1デビューを果たした後、2002年にテストドライバーとしてルノーと契約。2003年に初優勝を果たすと、2005年に初のドライバーズタイトルを獲得し、翌年には連覇を成し遂げた。2007年はマクラーレンへと移籍するもすぐに古巣に復帰し、2008年と2009年に再びルノーでF1を戦った。


車から降りるフェルナンド・アロンソ、フランス・パリのヴィリー=シャティヨンにあるルノーF1のパワーユニット開発拠点にて


ミーティングに臨むフェルナンド・アロンソ、ヴィリー=シャティヨンにて

来季よりアルピーヌへと改称するルノーF1との仕事初めとしてアロンソは、2日間に渡ってオックスフォードシャー州エンストンを訪れ、その内の丸1日をシミュレーター作業に費やした。

作業を終えてシート合わせやテクニカル・マネジメント達とのエンジニアリングミーティング、来季に向けたマシン開発の進捗状況を確認するための風洞見学などに臨んだアロンソはその後、英国を離れてフランス・パリへと飛び、パワーユニット開発拠点を訪問した。


シート合わせを行うフェルナンド・アロンソ、英国エンストンのルノーF1のファクトリーにて


シート合わせを行うフェルナンド・アロンソ、英国エンストンのルノーF1のファクトリーにて

アロンソは11年ぶりに足を運んだ古巣ツアーを終えて「エンストンに戻って来れて嬉しい。とても良い経験を積むことができたし、本当に感慨深い数日を過ごせた」と語った。

「色んな部分が(11年前と)変わっていた。真新しいシミュレーターが設置されていたし、風洞もアップデートされていた。でもオフィスは同じだったし、頻繁に使っていたジムも変わっていなかった」

「例えるなら学校の初日のような慌ただしさだった。学ばなきゃならない事がたくさんあったけど、凄く充実していた。シミュレーターでプログラムをこなして、マシンの感触を少し取り戻しつつ、ファシリティ関係をテストしてみた。何しろ、前回来たときはシミュレーターなんてなかったんだからね! 」

「その後はシートフィッティングを行って、来年に向けたプログラムを確認するためにキーパーソン達とのミーティングに臨んだ」

「チームはこの先の将来に向けて、良い状態にあると思う。ここ数戦の結果は全員にとって励みになるものだったし、それは僕自身にとってもそうだった。ルノーが競争力を取り戻す事はF1全体にとっても良いことだし、僕もこのチームが進歩しているのを見ることができて嬉しい」

「まだまだ道のりは長いし、ミッドフィールドは凄い僅差の戦いになっているけど、トラックサイドの連中は素晴らしい仕事をしてくれていると思う。ここ数戦は観戦していて本当にエキサイティングだったし、F1に戻るのを待ち遠しく思っていた。今後はシムを使って週末をサポートしたり、チームが必要としていることを提供できるようにフォローしていく予定だ」

チーム代表兼マネージングディレクターのシリル・アビテブールは「フェルナンドがチームに戻ってきた瞬間に直接立ち会えて嬉しい。彼は強いモチベーションに溢れており、可能な限り最高のスタートを切りたいという気持ちを持ち、来年に向けた準備に積極的に参加したい言ってくれている。エンストンとヴィリーでの3日間によって、我々は非常に早い段階で関係を再構築して、これからの礎を築くことができた」と語った。

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