アルファロメオF1の2021年型「C41」主要諸元:パワーユニット並びにシャシー仕様の詳細

アルファロメオ・レーシング(Alfa Romeo Racing)の2021年型F1マシン「C41」 のフロントノーズ周りの拡大写真Courtesy Of Sauber Motorsport AG

2月22日に発表されたアルファロメオ・レーシング(Alfa Romeo Racing)の2021年型F1マシン「C41」の技術諸元を以下にまとめる。開発はザウバー・モータースポーツAGが担当した。

パワーユニットは従来と変わらずスクーデリア・フェラーリの最新型。モノコックやトランスミッション、ホイールはホモロゲートされており昨年型を引き継ぐが、ノーズコーンは2トークンを投じて再設計された新型だ。ホイールベースも50mmほど拡大された。

技術諸元・スペック

シャシー

型式 C41
モノコック 自社製C/Cコンポジット材サバイバルセル(2020年にホモロゲート)
ノーズコーン C/Cコンポジット構造 / 2トークンを使用
フロントサスペンション プッシュロッド式ダブルウイッシュボーン / オーリンズ製インボード式スプリング及びマルチマチックダンパーユニット
リアサスペンション プッシュロッド式マルチリンク / インボード式油圧サスペンション
トランスミッション フェラーリ製8速クイックシフトカーボン材縦置きギアボックス、C/Cコンポジット材クラッチ(2020年にホモロゲート)
タイヤ ピレリ P Zero
ホイール OZレーシング(2020年にホモロゲート)
ブレーキ ブレンボ製6ピストンブレーキキャリパー、C/Cコンポジット材ディスク及びパッド
電気系 マニエッティ・マレリ、マクラーレン・エレクトロニクスシステム、ボッシュ
ステアリング 自社製
ペダル及びシート 自社製
全長 5,500mm 以上
全幅 2,000mm 未満
全高 950 mm(頭上カメラ除く)
ホイールベース 約3,650mm
フロントトレッド 1,650 mm
リアトレッド 1,550 mm
重量 752 kg(ドライバー含、燃料除)
前後重量配分 非公開

内燃エンジン

エンジンとERSを含めたパワーユニットは、2021年仕様の最新版スクーデリア・フェラーリ製を搭載する。

型式 フェラーリ
排気量 1600cc
シリンダー V型6気筒 / 90度
バルブ数 24
ボア径 80mm
ストローク 53mm
クランク高 90mm
過給 シングルターボ、過給圧無制限(5bar abs)
最高回転数 15,000rpm(ICE、レギュレーション規定)
最大燃料流量 100 kg/h
燃料タンク容量 120kg(レース中は最大110kgまで使用可能)
燃料噴射 直噴
重量 150kg(既定最低重量、ERS含む)
馬力 未公表

ERS エネルギー回生システム

バッテリー(ES) リチウムイオンバッテリー
バッテリー(ES)最大貯蔵量 4 MJ/周
MGU-K 最大出力 120 kW
MGU-K 最大回転数 50,000 rpm
MGU-K 最大回生量 2 MJ/周
MGU-K 最大放出量 4 MJ/周
MGU-H 最大回転数 125,000 rpm以上
MGU-H 最大出力 無制限
MGU-H 最大回生量 無制限
MGU-H 最大放出量 無制限

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