バルテリ・ボッタス、引退ライコネンの後任としてアルファロメオに移籍「チームを上位に導いていきたい」

アルファロメオ移籍を発表したバルテリ・ボッタスCourtesy Of Alfa Romeo Racing

アルファロメオ・レーシングはF1第13戦オランダGP決勝の翌9月6日(月)、バルテリ・ボッタスとの2022年以降の複数年契約を正式発表した。

ボッタスは同郷の大先輩でもあり今季限りで現役を引退するキミ・ライコネンの後任として今シーズン末を以てメルセデスを離れ、レギュレーションの大幅変更により勢力図が大きく揺れ動く好機に際し、スイス・ヒンウィルのチームに合流する。

「僕のレースキャリアの新しい章が始まる。2022年以降、アルファロメオ・レーシングと共に新たな挑戦に臨む事を本当に楽しみにしている」とボッタス

「ご存知の通り、アルファロメオはF1の歴史に大きな軌跡を残してきたアイコニックなブランドだ。そんなチームの一員に加わる事ができ光栄に思う」

「ヒンウィルのチームがポテンシャルを秘めている事は明らかで、チームを上位に導いていくのを楽しみにしている」

「チームが僕を信頼してくれている事に感謝しているし、その信頼に応えたい。これまでと同様、結果を残すために、そして時が来れば勝利のためにレースがしたいと思っている」

「フレッド(チーム代表のバスール)の事はよく知っているし、今後一緒に仕事をする他のメンバーともメルセデスで築いたような強い関係を築けたらって思ってる」

「ブラックリーのチームで成し遂げたことを誇りに思っているし、更にもう一つのタイトルを手にするべく最後までやり遂げる事に集中しているけど、同時に来年以降に待ち受けている新たな挑戦も楽しみだ」

チーム代表を務めるフレデリック・バスールは「バルテリをチームに迎え入れる事ができて嬉しく思う」と語った。

「バルテリはグリッドのトップで経験を積んだ力強いチームプレイヤーだ。これまでに何度も歴史を塗り替え続けてきたチームに不可欠な存在であり、4度のコンストラクターズ・ワールドタイトルを獲得している」

「アルファロメオ・レーシングがグリッドの上位に向け一歩前進するためには彼が最適なドライバーだ」

「我々の関係はF3やGP3で共に成功を分かち合った時にまで遡るが、それ以降も彼は時を経る毎に成長しており、才能とスキルに溢れている事は明らかだ」

「彼がその能力をチームのために発揮してくれる事を本当に楽しみにしている。今回の複数年契約は、過渡期のF1において必要となる安定性をバルテリとチームの両方に与えるものだ」

フィンランド出身の32歳は2013年にウィリアムズでF1デビューを果たし、パストール・マルドナドやフェリペ・マッサを相手に4シーズンを過ごした後、タイトル獲得後に電撃引退を発表したニコ・ロズベルグの後任として2017年にメルセデスに移籍した。

チャンピオン獲得が期待されたものの、シルバーアローはルイス・ハミルトン中心のチームであり、チームメイトに対峙できるだけのポテンシャルを証明できなかったボッタスは実質的なサポート役を命じられ、安定したパフォーマンスで4年に渡ってダブルタイトル獲得に貢献した。

今季を含めた過去9シーズンで169戦のキャリアを誇るボッタスはこれまでに優勝9回、表彰台63回、ポールポジション17回、フロントロー42回、ファステストラップ17回、ハットトリック1回、入賞125回を獲得。ドライバーズチャンピオンシップでは2019年と2020年に2位に輝いている。

なお7日(火)はメルセデスによるジョージ・ラッセル起用の発表が予想されている。

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