アレックス・アルボン、ウィリアムズF1と複数年の契約延長…少なくとも2027年まで残留
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ウィリアムズ・レーシングはF1第7戦エミリア・ロマーニャGPを週末に控えた2024年5月15日(水)、アレックス・アルボンと複数年の契約延長で合意したと発表した。
詳細な契約年数は明らかにされていないが、現行契約は2025年末までであるため、新たな契約により28歳の英国ロンドン生まれのタイ人ドライバーは、少なくとも2027年末までグローブのチームに留まる事になる。
アルボンは2020年末にレッドブルのF1シートを失い、その後、テスト兼リザーブドライバーとして1年間を過ごすも、ウィリアムズの契約を掴み取って2022年にグリッドに復帰。堅実な走りを以てクルマの性能を超えるパフォーマンスを発揮し続けてきた。
特に昨シーズンの活躍は目覚ましく、シーズンを通してチームが獲得した総得点、28ポイントのうちの27ポイントを単身で獲得し、ウィリアムズに2017年以来の最高位となるコンストラクターズ選手権7位をもたらした。
アルボンとの複数年の契約延長についてウィリアムズは「表彰台とチャンピオンシップに挑戦できる競争力のあるF1チームを作るというウィリアムズ・レーシングのコミットメントを強調するもの」だと説明した。
2024年シーズンは開幕6戦を経て未だノーポイントと厳しい状況にあるが、アルボンは「ウィリアムズに加わって以来、僕らは共に大きな進歩を遂げてきたし、舞台裏ではグリッドの先頭に戻るために大きな変化が起きている」と語った。
「これは長期的なプロジェクトだ。その中で僕は重要な役割を果たしたいと思っているし、時間がかかるだろうけど、この先何年にも渡って前進し、素晴らしい成果を上げるべく、適切なチームを作り上げられると信じている」
チーム代表のジェームズ・ヴァウルズは、アルボンの「長期的な将来」を確保できた事を「嬉しく思う」とした上で、アルボンは名門復権に向けた大きな鍵だと述べた。
「彼は類まれな才能と技術的なインプットを持ち、目的の達成に向けて献身的に取り組めるドライバーだ。これはウィリアムズと、我々が歩んでいる競争力を取り戻すための旅に対する大きな信頼の表れだ」
「チームに加わって以来、アレックスはプレッシャーの下、一貫してパフォーマンスを発揮してきた。彼との長期契約は、我々をグリッドの上位へと押し上げるパズルの重要なピースだ」