モンツァでのF1イタリアGP、2024年まで継続の見通し…基本合意契約を締結

巨大なフェラーリの横断幕が掲げられるモンツァ・サーキットcopyright Ferrari S.p.A.

世界屈指の高速サーキット、伊モンツァでのF1グランプリが2024年まで継続する見通しとなった。イタリア自動車クラブ(ACI)が4月30日、F1の商業権を持つリバティ・メディア社との間で基本合意に達した事を発表した。

モンツァでのグランプリ開催は今季限りとなっており、ACIはF1との間で交渉を重ねてきた。2019シーズン開幕前の段階では、5年で1億2250万ユーロ、日本円にして153億1000万円ともされる高額な開催費用がネックとなり、契約延長が危ぶまれていた。

今後ACIはアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長の指揮のもと、出来る限り短期間での契約締結を目指して、技術および商業に関する詳細な項目について詰めの作業を行っていくという。

今年モンツァは、イタリアGP開催70周年の節目の年を迎え、9月6日から8日までの3日間に渡ってグランプリが開催される。イタリアに本拠を構えるスクーデリア・フェラーリは今季、セバスチャン・ベッテルに加えてシャルル・ルクレールを起用。現在チャンピオンシップ2位につけている。

イタリアの他には、ドイツ、イギリス、スペイン、メキシコの4グランプリが今シーズンを以て契約満了を迎えるが、いずれも2020年以降の見通しが立っていない。これらの開催地が契約延長出来ない場合を見越して、F1はマックス・フェルスタッペンの母国オランダでのF1GP復活を検討しており、その舞台としてザントフォールト・サーキットの名が挙がっている。

オランダGP復活に向けての交渉は順調に進んでいるようで、既に契約目前に達しているものとみられるが、現時点での正式発表はなく、開催に際しては隣国ベルギーの現地プロモーターの承認が必要だとされる。

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