引退発表。穴の空いた心に笑いを…動画で振り返る”無口”なキミ・ライコネンの”饒舌”な瞬間
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何時とは言わずともその時が迫ってきているのは分かっていた。だが、いざ正式に引退が発表されるとこの上なく寂しいものだ。
キミ・ライコネンが遂に2021年シーズン末限りでF1での現役引退を発表した。心に穴の空いた方も多い事だろう。懐かしきあの伝説的なシーンが幾らか慰めになってくれる事を願い、F1公式が公開した”無口”なキミ・ライコネンの”饒舌”な瞬間を収めた動画を紹介したい。
まずは2017年のF1アゼルバイジャンGPでの出来事。
フェラーリは赤旗中断を利用して右リアタイヤをパンクしたライコネンのマシンを修復するも、レース再開を前にステアリングとグローブを渡す事を忘れてしまった。
これには思わずアイスマンも「グローブとステアリングを持ってこい!グローブだ!マーク!!グローブだ!!!ステアリングだ!誰がアイツに持ってくるよう言えってば!!早くしろっ!!!」と怒鳴り散らした。
そして最も有名なチーム無線として知られる2012年の「Leave me alone, I know what I’m doing」。
後続から迫るフェルナンド・アロンソとのギャップを逐一報告しようとするエンジニアのサイモン・レニーに対して「放ってといてくれ。自分のやってる事くらい分かってる」と言い放った。この日ライコネンはロータスでのF1復帰後初優勝を飾った。
愛すべき男のチャーミングな様が来年以降、見られなくなるとは…。残り10戦でのライコネンの更なる活躍と笑い、そして感動を期待したい。