82歳マリオ・アンドレッティ、V6ハイブリッドのマクラーレンF1マシンをドライブへ

マリオ・アンドレッティ、2021年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードCourtesy Of The Goodwood Estate Company Limited

1978年のF1ワールドチャンピオン、マリオ・アンドレッティが今週末にラグナセカ・レースウェイでV6ハイブリッド時代のマクラーレンF1マシンをドライブする事が決まった。

この話が持ち上がった当初、マクラーレンのザク・ブラウンCEOはサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される2022年のF1アメリカGP(10月21~23日)の期間中に行う意向を明らかにしていたが、1週間前倒しとなった。

舞台に選ばれたのは10月14日(金)~16日(日)に行われる「ベロシティ・インビテーショナル2022」で、ルノーやホンダ製F1パワーユニットを搭載する以前の2014年型「MP4-29」が用意されることになるようだ。

今年2月に82歳を迎えたアメリカンモータースポーツの生きる伝説は「Road & Track」とのインタビューの中で「何度かセッションを行う事になる。ザクが言うにはハイブリッド時代のクルマで、おそらく2014年かそのあたりのものだろうということだった」と語った。

また最初のきっかけは、2年前のグッドウッドで現行世代のF1マシンの迫力に圧倒され、ブラウンにおねだりした事だったと明かした。

Courtesy Of Penske Entertainment

2022年5月1日インディカー・シリーズ第4戦バーバー・モータースポーツ・パークで2シーターをドライブするマリオ・アンドレッティ

F1キャリア128戦を誇るアンドレッティは今でも、インディカーの週末に度々、2シーターフォーミュラをドライブしてゲストを楽しませているが、2つのエネルギー回生システムを含む最新テクノロジーの塊である現代のF1マシンは勝手知ったるものとは大きく異る。

ステアリングには所狭しと膨大な数のボタンやスイッチが並べられ、覚えなければならない操作はけたたましく多く、グリップレベルやダウンフォースも別次元だ。

1997年のF1ワールドチャンピオンであるジャック・ビルヌーブは今年のイタリアGPでアルピーヌの2021年型「A521」を走らせる機会に恵まれたが、あまりのスピード感と身体的な負荷の大きさに混乱したと明かしている。

アンドレッティは「ハイブリッドパワーの感触を掴んで、クルマのフィーリングを確かめてみたい。ハッスルしてしまうかもしれないけど、ちゃんとクルマを持ち帰ってくるために気をつけなきゃね!」と語った。

F1アメリカGP特集

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