ハミルトン語る「敗北・ボッタス・チーム内不和そして2017年マシン」

2017年のルイス・ハミルトンcopyright formula1.com

チャンピオンシップでの敗北。最終戦アブダビGPでのレースコントロールが原因で生まれたチーム内不和。その後の予想だにしないニコ・ロズベルグの引退によって迎えた新しいチームメイト。ルイス・ハミルトンへのF1公式インタビューの様子をご紹介。

ハミルトンへのインタビュー

Q:ルイス、ブックメーカーは今年のチャンピオンシップの本命はあなたであり、大勝するものと考えているようです。これについてどう思いますか?


ルイス・ハミルトン


「え?そうなの?知らなかったよ。それはうれしいね。ぼくはこれまで以上に懸命に働いているし、1年間がんばり続けたけどうまくはいかなかった昨年の後、本当に集中してるんだ。今年はそれを変えたいと思っているし、チームとぼくはそれを成し遂げるために懸命に取り組んでいるよ。確証はないけど、ルール変更を乗り越えてチャンピオンシップを制したチームは今までにないんじゃないかな。だからこそ、それが僕らの大きな目標なんだ。僕たちは前に立つことを望んでいるけど、僕らにとってもファンの皆にとっても今年はとても興味深い1年になるだろうね。」

Q:ニコとの関係については、良い時も悪い時もあって、メディアは好んであなたを対照的な役割で描いてきました。今年のチームメイトはとても寡黙ですよね。このことは、ルイスあなたが一人でオフトラックエンターテインメントを提供しなければならないということでしょうか?


ルイス・ハミルトン


「(笑)でも、バルテリは彼自身特有のエンターテイメントを持ってるよ。彼は非常に賢く、とてもおもしろいんだ。あなたはバルテリに期待してないんだね(笑)これまでのところバルテリとはサーキットの中だけで一緒に仕事しただけだけど、彼との間にはゲームはないし、透明性があるんだ。ぼくはそれが好きだよ。今まで以上により良い仕事関係がすでに築けてるんじゃなかな。バルテリにとっては最初の一年だから最高の年にしたいと思ってるよ。できるだけ多くの情報を与えて、彼が学べる手助けがしたいと思ってるんだ。僕らはトラック上でもよくしゃべってるよ!」

Q:あなたは聴衆があなたに期待していることをとても敏感に察するタイプの有名人だと思いますが、自身に関する話題に惑わされず自分自身を保つというのはどのくらい難しいことなんでしょうか?


ルイス・ハミルトン


「自分に関する話題を信じ始めたとしたら、すぐに自分自身を失っちゃうよ。それは多くの人々に起こるだと知ってるけど、ぼくは長い間1歩引いたところからそれを見てきた。だからこそ今までにぼくがそれに惑わされていないんだと思うし、これからもそういうことはないよ!(笑)毎シーズンの初めに、僕は自分がどこから来たのかを考えるんだ。去年のような難しいシーズンの時には、それが心の支えになってくれる。自分はどこから来たのか?それはいま自分たちがいる場所への旅そのものでありその度の過程での戦いなんだと思う。僕の周りには率直に意見してくれる素晴らしい人々に囲まれてるよ。」

Q:人々があなたをスポーツマンそしてというよりも、セレブとして見始めたら心配しますか?


ルイス・ハミルトン


「いや、心配しないよ。実際のところ僕にとっては良いことなんじゃないかな。多くのドライバーがドライバーとして人々に認知されているけど、ひとたびレッドカーペットの上にいると彼らが誰なのか誰も知らないじゃない。だからレースキャリアを終えると多くの人は再びレース界に身を置くわけだよね。ぼくはそれとは違うことがしたいんだ!」

Q:昨年のアブダビのレース終了と同時に、あなたはチャンピオンシップを失っただけでなく、チーム内での関係すら失いかけました。そして数日後にはニコの予期せぬ引退発表がありました。これらについてどれくらいの間考えましたか?


ルイス・ハミルトン


「それはとても興味深い経験だったよ。特におもしろい答えはないんだけど。最後のレースは厳しいものだったし、僕は僕がやるべきことをやっただけだと思ってるよ。でも色々言われたし、僕に対してネガティブな感情が向けられた。でも、チームは勝利を収めたし、チームに満足しなければならなかった。そうだね、それは間違いなくタフだったけど、それを糧に前に進まなきゃならない。今はもっとファクトリーにいようと思っているし、ファクトリーの皆にポジティブなエネルギーを与えられたらと思ってる。」

Q:ルイス、あなたは許し忘れることのできる人間ですか?


ルイス・ハミルトン


「必ずしもそうだとは思わないけど。神が僕らに教えるように、私は赦すということを信じてる。許さなきゃだめなんだと思うんだ。小さなことだけど、前に進むという点においてそれは大きな違いを生むんだと思う。」

Q:レースをしていない3ヶ月何をしていましたか?


ルイス・ハミルトン


「ヘリに乗ったり、砂丘バギーをしたり、スキューバダイビング、サーフィンなんかをしてたかな。あ、そうそうあとはファッションショー。いつもとは全然違う感じに満喫してたよ。自分のために時間をとり、そして家族と過ごしたんだ。今シーズンに向けてとてもポジティブな気持ちになったよ。」

Q:今年のマシンを乗りこなすのに必要なトレーニングは今までとは明らかに違います。かなりの筋力が必要とされますがどうですか?トップレスの写真を投稿してましたよね?


ルイス・ハミルトン


「とにかくトレーニング、トレーニング、トレーニングさ。そしてマシンに乗り込んで戦うだけ!(笑) 今年のマシンは今までにドライブした中で最も難しいマシンだよ。思うに、今後数カ月の間にみんなの首のサイズと体つきに変化が見られると思うよ。やり過ぎはダメだけどね。」

Q:あなたのキャリアは、素晴らしいマシンをドライブするという点でとても幸運だと思いますが、今年のマシンはどうですか?


ルイス・ハミルトン


「そうだね、間違いなく他の人々に比べて幸運だと思うけど、常にそうだったわけじゃないよ。僕にとっては11シーズン目になるわけだけど、ちょっと時間を遡ってみようよ。2007年にデビューした時は良いマシンだたね。2008年も良かった。2009年は良くなかった。2010年と2011年はどちらも最高とは言えなかった。2012年も再び良いマシンだったけどうまくいかなかった。2013年良いマシンだったけどチャンピオンシップはだめだった。2014年、2015年、2016年はチャンピオンシップの優勝マシンだね!みんなは言うだろうね「ああ、彼はとてもラッキーだよ!」って。ぼくは確かに幸運だった。でも最高のチームは最高のドライバーを雇うものなんだ。」

Q:現在の話をしましょう。メルボルンでどうあれば満足ですか?


ルイス・ハミルトン


「ポールポジション、ファステストラップ、すべてのセッションで最速!そして優勝だね!」

Q:最後の質問です。あなたの外見には目を引く変化がありますね。その鼻のダイヤモンド。。


ルイス・ハミルトン


「3週間くらいの間友達と一緒にいたんだけど、「ねえ、新しい入れ墨を入れよう。お、いいね!」って話になって、次に「ピアスを手に入れよう!」ってことでピアスの店に行ったんだよね。特に何を彫るか決めてなかったんだけど、僕は「忠誠」という言葉が大好きなので、それを腕に入れて首には「God is love」って彫ったよ。どれをどこに彫るか決めるのは難しいんだよね。」

Q:皮膚が足らくなってきてるのでは…?

ルイス・ハミルトン


「大丈夫だよ、まだいっぱいあるから。腕一本に足全体、そしてお腹があるよ。だからそれについての心配はないよ(笑)」

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