レーシングポイントF1、スポンサー喪失の危機か…規制強化でスポルペーザが撤退宣言
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レーシングポイントF1チームの冠スポンサーを務めるスポルペーザが9日、ケニア国内に向けに声明を発表し、すべてのスポーツ関連のスポンサーから撤退する事を宣言した。
ケニア当局は賭博業界への規制強化を進めており、スポルペーザを含む27の賭博会社の営業ライセンスが停止処分となった。「スポルペーザ」は、ケニアに本拠を構えるPevans East Africa社が運営するオンラインブックメーカーで、スポンサー活動からの撤退の理由として「ビジネス環境の悪化」を挙げた。
同社は9日に声明を発表し、「先行き不透明な情勢となった事を受け、残念ながら、SportPesaは全てのスポーツのスポンサーシップを直ちに中止することを発表する。すべてのパートナーに対して、契約書に定められた条件での解除通知を送付した」と述べた。
声明にある”全てのスポーツのスポンサーシップ”の対象範囲は不明ながらも、本国での経営悪化がレーシングポイントとの関係に影響を与える可能性は否定できない。
同国のフレッド・オケンゴ・マティアンギ内閣官房長官は今年4月、賭博業界への規制を強める方針を明らかにし、すべての関連企業に対して、7月1日までの間に、納税基準を満たしていることを証明したうえで、ライセンスを更新するよう求めていた。同長官によると、ケニアでは若者の76%がギャンブルに没頭しているという。
フォース・インディアを前身とするレーシングポイントF1チームは今年、スポルペーザとの2年間のタイトルスポンサー契約を締結。セルジオ・ペレスとランス・ストロールを起用し、スポルペーザ・レーシングポイントF1チーム(SportsPesa Racing Point F1 Team)として新たな一歩を踏み出している。