動画:角田裕毅、”針に糸を通す”見事なマイアミ・オーバーテイク
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第5戦を終えた現段階で、角田裕毅(アルファタウリ)が昨年以降、最も成長したドライバーと見なすのは決して過大評価ではないだろう。7日(日)のマイアミGPでは”針に糸を通す”見事なオーバーテイクを披露した。
57周のレースの1周目、まずはターン11のアウト側からランス・ストロール(アストンマーチン)を抜き去ると、先が全く見えない超タイトなターン14、通称”ミス・ジェネレーター”の入り口でノーズを入れ込み、周冠宇(アルファロメオ)の前に出た。
このセクションについて、サーキットの設計を担当したApex Circuit Designのクライブ・ボーエンは「針に糸を通すような形」と表現した。角田裕毅の言葉を借りれば「フォーミュラEセクター」となる。
5戦を終えて10位が2回、11位が3回と、常に入賞を争ってきた2023年シーズンの角田裕毅の一貫性は際立っている。マイアミでは17番グリッドからポイントまで僅か1.364秒差の11位でフィニッシュした。
常々、オーバーテイクには自信があるとしていたが、競争力に劣るAT04でのこのレベルのレースは単純に印象的だ。より良いクルマを手に入れたならば、一体どこまでやってくれるのかと期待させる活躍が続く。