動画:角田裕毅のせいで企画倒れの危機!? ザントフォールトでフェルスタッペンと逆走120km/hレース対決
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今週末に控えるF1オランダGPに向けて、母国出身のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と角田裕毅(アルファタウリ)がステアリングを握り、ザントフォールト・サーキットでレース対決を行った。
ただし単なるレースではない。2人は地元アイントホーフェンに本拠を構えるDAF(現DAFトラック)が1970年代に製造した一風変わったクルマに乗り込んだ。
DAFは現代のCVT(無段変速機)の礎ともなった「バリオマチック」と呼ばれる機構を作り上げた自動車メーカーだ。これは片側が円錐状になった2つのプーリー径を変化させることで連続的に変速を行うもので、後退の際にも前進と同じ最高速を叩き出す事ができるという。
これに目をつけたレッドブルは、リバースギアのみで行う奇抜なレースを企画。2021年のF1ワールドチャンピオンは母国レースを前に、5月にフロリダで行われたスワンプバギー・レースの勝者である角田裕毅と対決した。
まずは予選。トップバッターとしてクルマに乗り込んだ角田裕毅は勢いよくアクセルを踏み込み猛加速するも、最初のコーナーへのブレーキングでコントロールを失いクラッシュ。これにはフェルスタッペンも大笑いだ。
開始僅か数秒で車体にダメージを与えてしまい、本レースを前にイベント続行が危惧されたが、幸いにもクルマは息を吹き返した。
第2走者のフェルスタッペンは「僕としては兎に角、フィニッシュしさえすれば良いよね!」と余裕の笑みを見せ、危なげない走りでポールポジションを獲得。レースでは一度たりとも角田裕毅の接近を許さず、ホームレースを前に優勝を飾った。
「リバースギアでこんなに速く走ったのは今回が初めてだよ!このクルマはバックでも時速120kmまで出せるんだ」とフェルスタッペン。
「本当に楽しかったし、バッチリ決められたと思う」
一方の角田裕毅は「クラッシュしてしまいましたが、本当に楽しかったです。僕はスワンプバギーで勝っているので、これで1勝1敗です。次の対決が楽しみです」と語った。