レッドブル・ホンダ、前戦勝者のボッタス抑えて最速 / F1シュタイアーマルクGP《FP2》結果とダイジェスト
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2020 F1第2戦シュタイアーマルクGP金曜2回目のフリー走行が現地7月10日に開催され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分3秒660を記録。2番手につけた前戦ウィナーのバルテリ・ボッタス(メルセデス)を1000分の43秒差で退け、初日をトップで締め括った。
トップ2台に続いたのは今季最大のダークホース、レーシングポイントの2台だった。セルジオ・ペレスが最速フェルスタッペンからコンマ2秒落ちの3番手タイムを刻むと、ランス・ストロールが同コンマ6秒落ちの4番手タイムをマークした。
深刻なものではないようだが、フェルスタッペンはセッション中に何度かパワーユニットのトラブルを訴えていた。もう一台のRB16を駆るアレックス・アルボンは、オーバースピードでターン3に突っ込みスピンを喫したり、セッション終盤にはターン7の出口でリアを失いグラベルに突っ込むなど、まとめ切れずに最終7番手でクルマを降りた。
同じホンダ製F1パワーユニット「RA620H」を搭載するスクーデリア・アルファタウリの2台は、ピエール・ガスリーが11番手、ダニール・クビアトが12番手と並んだ。
午前のFP1に引き続き、午後の現地シュピールベルクも晴天に恵まれた。予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は、サポートレースのFIA-F3選手権予選が遅れた事に伴い5分遅れの開始となり、気温31℃、路面52℃のドライコンディションでスタート。セッションが経るにつれて路面温度は下がっていき、最終的に48度付近に落ち着いた。
セッション開始前には、前戦オーストリアGPで3位表彰台を獲得したランド・ノリス(マクラーレン)が、FP1で黄旗違反があったとして日曜のレースで3グリッド降格処分が下されるとの発表があった。FP2でのマクラーレン勢はカルロス・サインツが5番手と好走し、ノリスも8番手と揃ってトップ10に名を刻んだ。
開始15分、ダニエル・リカルド(ルノー)がターン9でリアを失い、高速のままにグラベルを横切ってタイヤバリアに激突。車体後部と左側を大きく損傷した。幸いにも1人でコックピットから抜け出したリカルドだが、左足を痛めたか、足を引きずりながらメディカルカーに乗ってピットガレージへと戻っていった。セッションは10分間に渡って赤旗中断となった。
Daniel Ricciardo spun and hit the barriers hard at Turn 9️⃣
He was able to get out of his Renault and the medical examiners have declared him fit for the rest of the weekend 👍#AustrianGP 🇦🇹 #F1 pic.twitter.com/aAfwbEunAf
— Formula 1 (@F1) July 10, 2020
メルセデス勢はボッタスが得意コースを快走する一方で、前戦オーストリアで全てのプラクティスで最速を刻んだルイス・ハミルトンは、クルマに不満を抱えていた。ガレージでは、メカニックがアライメントの確認作業を行い、フロントサスペンションを調整する様子が確認されており、その間ハミルトンはクルマを降りてエンジニアと議論しあっていた。
新型ウイングとフロアを投入したフェラーリ勢は、変わらず苦戦していた。シャルル・ルクレールは辛うじて9番手タイムを刻んだが、セバスチャン・ベッテルはトラックリミットによるタイム抹消があったとは言え16番手に沈んだ。4度のF1ワールドチャンピオンは、集団の中でダーティーエアーを受けながらの走行に手を焼いていた。
ロバート・クビサからステアリングを引き継いだアントニオ・ジョビナッツィは、チームメイトのすぐ後ろ、14番手タイムを刻んだ。同じくFP1をガレージから見学していたジョージ・ラッセルは、ジャック・エイトケンから仕事を引き継ぎ、ベッテルを上回る15番手タイムを残した。
土日の天候如何によっては、FP2のリザルトがスターティンググリッドとなる可能性もあり、各車ふんだんにソフトタイヤを投じてラップタイムを削っていった。
レースディレクターは各チームに対して初日を前に、土曜の天候が雷を伴う大雨となる可能性を事前通達した。仮にヘビーウェットで土曜の予選が中止された場合、12日(日)の午前中に延期される事になるが、日曜午前も天候が回復しない場合はFP2のタイムシートでグリッドが決まる可能性がある。
2020年F1第2戦シュタイアーマルクグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間7月11日(土)19時から1時間半の日程で開催される予定となっている。
2020年F1第2戦シュタイアーマルクGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:03.660 | 27 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:03.703 | +0.043 | 36 |
3 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:03.877 | +0.217 | 43 |
4 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:04.241 | +0.581 | 43 |
5 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:04.333 | +0.673 | 45 |
6 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:04.348 | +0.688 | 27 |
7 | 23 | アルボン | レッドブル | 1:04.437 | +0.777 | 29 |
8 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:04.541 | +0.881 | 31 |
9 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:04.706 | +1.046 | 35 |
10 | 31 | オコン | ルノー | 1:04.746 | +1.086 | 32 |
11 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:04.757 | +1.097 | 37 |
12 | 26 | クビアト | アルファタウリ | 1:05.050 | +1.390 | 34 |
13 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:05.152 | +1.492 | 23 |
14 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:05.365 | +1.705 | 36 |
15 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:05.588 | +1.928 | 34 |
16 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:05.613 | +1.953 | 40 |
17 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:05.655 | +1.995 | 49 |
18 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:05.790 | +2.130 | 36 |
19 | 8 | グロージャン | ハース | 1:06.096 | +2.436 | 38 |
20 | 3 | リカルド | ルノー | 2 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 31℃ |
路面温度 | 52℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1シュタイアーマルクGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | レッドブル・リンク |
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設立 | 1969年 |
全長 | 4318m |
コーナー数 | 10 |
周回方向 | 時計回り |