ホンダF1、表彰台含め3台が入賞「大きな問題発生せず」と田辺TD
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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが7月12日(日)に行われたF1第2戦シュタイアーマルクGP決勝を振り返った。ホンダエンジン勢は表彰台を含めて3台が入賞を果たした。
フロントロー2番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは悔しい3位に終わった。フロントウイングの右翼端板が壊れた事もあり、レース終盤にフレッシュなタイヤを履くバルテリ・ボッタス(メルセデス)からポジションを守れず後退した。もう一台のRB16をドライブしたアレックス・アルボンは、20周近くに渡ってレーシングポイントのセルジオ・ペレスの猛攻を凌ぎきり4位をもぎ取った。
アルファタウリ勢はダニール・クビアトが見事10位入賞を果たしてチャンピオンシップポイントを持ち帰ったが、7番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーはクルマが損傷したためにペースが上がらず、無念の15位に終わった。
Pos | Driver | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | 71 | +33.698s | 15 |
4 | アルボン | 71 | +44.400s | 12 |
10 | クビアト | 70 | +1 lap | 1 |
15 | ガスリー | 70 | +1 lap | 0 |
ダブルリタイヤのノーポイントに終わった前戦を経て、レッドブル・ホンダは計27ポイントを獲得してマクラーレンに続くコンストラクター3位に浮上した。トップを走るメルセデスとの差は57ポイントと開いた。アルファタウリ・ホンダは1ポイントの追加に留まり7位に後退した。
表彰台含め3台が入賞「大きな問題発生せず」
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
先週に続きレッドブル・リンクで開催された本日の第2戦に向けて我々は、限られた時間の中でチームと協力し、開幕戦でレッドブルの2台をリタイアに追い込んだ原因の解析および対策を進めると共に、少しでも戦闘力を上げるべく先週のレースデータを解析してセッティングの最適化を進めてきましたが、今日のレースで大きな問題は発生せず、ホンダ製F1パワーユニットを搭載した4台のマシンは全て完走を果たしました。
アストンマーチン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手は今シーズン初となる3位表彰台を獲得し、7番グリッドからスタートしたアルボン選手は粘りの走りで4位、スクーデリア・アルファタウリのクビアト選手は10位入賞と、それぞれポイントを獲得しました。
ガスリー選手については、7番グリッドという好ポジションからスタートし、レース序盤のペースも良かったものの、その後はマシンダメージによる影響でポジションを落とし、15位フィニッシュという残念なレースに終わりました。次のレースに期待したいと思います。
来週末にはサーキットを変えてハンガリーでのレースが待っています。暑くなる予報も出ているようなので、クーリング設定なども含めて十分に対応を考えて臨みたいと思います。
7月12日(日)にレッドブル・リンクで行われた2020年F1第2戦シュタイアーマルク・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算85勝目を上げた。2位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位表彰台にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が滑り込んだ。