トロロッソ、ロングランの好ペースを武器に「幅広い戦略を用意して決勝に臨む」
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スクーデリア・トロロッソの車体パフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾトゥーが、15日土曜に行われたF1第15戦シンガポールGP予選を終えて、セッションの内容と決勝に向けた抱負を語った。
マリーナベイ市街地コースはトロロッソが伝統的に良い結果を叩き出してきたサーキットであるものの、今週末のSTR13はスタビリティとグリップ不足に加えてハンドリングに問題が発生。セットアップ調整によって初日よりは改善したもののQ3進出を争うには及ばず、ピエール・ガスリーが15番手、ブレンドン・ハートレーが17番手でセッションを終えた。
土曜のセッションを振り返ったギヨーム・デゾトゥーは、ロングランペースの良さが決勝での武器の一つになるとして、幅広い戦略オプションを用意して決勝での巻き返しを狙っていくと意気込みをみせる。
ロングランを武器に「幅広い戦略で決勝に臨む」
ギヨーム・デゾトゥー車体パフォーマンス責任者
金曜のセッションではショートランがあまり納得のいく結果じゃなかったから、土曜に向けてタイヤとマシンに関する分析を行ってセットアップを調整した結果、ピエールの方はハマったみたいで上手く機能してくれたんだ。彼が1ラップを上手にまとめてくれたおかげで予選では良い結果が出せたよ。でも最終セクターでは、酷いオーバーステアに苦しんでいたんだ。この手のレイアウトではあまり好ましくないんだけどね。
ブレンドンはマシンのハンドリングに苦労していて、FP3ではピエールよりも手こずってたんだ。でも、セッションの間に幾らか改善してたから予選ではもう少し良いところまで行けるんじゃないかと期待してたんだけど、残念ながらそうはならなかった。
Q1では、トラフィックを上手く避けつつ路面コンディションの変化に対応することに重点を置いてセッションを進めた。ピエールの方は2回目のアタックで良いタイムを刻んだけど、ブレンドンの方はミスをしてしまい、残念ながらQ2進出を逃す事になってしまった。
ピエールはQ2に進出したけど、マシンのバランスとリアのスタビリティ不足に苦戦して、Q3を争うような状況じゃなかったんだ。明日に向けては、これまでのセッションを振り返ってデータを分析し準備を整えるつもりだ。
金曜のロングランではかなり良いペースを刻んでいたし、今回のピットストップ戦略は1回あるいは2回のいずれも有りうると思う。作戦の幅はかなり広くなりそうだ。このサーキットでのレースは何が起こるか分からない。中団グループの中で良いレースが出来るようベストを尽くすよ。
ポールポジションはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。週末の支配していたフェラーリを寄せ付けない衝撃的な走りで逆転ポールを得た。2番手はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。3番手はフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続く結果となった。
2018年F1第15戦シンガポールグランプリ決勝レースは、日本時間9月16日(日)21時10分にスタート。コース改修のために2m短くなった1周5063mのマリーナベイ市街地コースを61周する事で勝敗を決する。