グロージャン続投に驚愕のパドック「ハースの決断は理解できない」とレッドブル代表
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誰もがニコ・ヒュルケンベルグのハース入りを予想していたものの、ハースはロマン・グロージャンとの契約更新を電撃発表。シンガポールGPのパドックは”寝耳に水の如き反応”で溢れかえった。
グロージャンは時に一発の速さで魅せるものの、浮き沈みが激しく一貫性に乏しい。グロージャンがハースでの5年目の契約を掴んだ事を受け、ある者は「しぶとい」と評したが、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は得意の皮肉で応えた。
「なぜハースが再契約したのか私には理解できないね」とクリスチャン・ホーナー。Sky Sportsからの質問にこのように返した。「無論彼らは我々が知り得ない情報を持っているわけだけど、傍から見ると、興味をそそられる決断だと言えよう」
ルノーのダニエル・リカルドもまた、グロージャンを保持するとしたハースの決断に驚いた人物の1人だ。
「ほんの数日前のことだけど、彼はフォーミュラEに参戦するって聞いたばかりだったんだ」とダニエル・リカルド。グロージャン続投についてのコメントを求められ、仏RMCスポーツに次のように語った。
「特に去年は彼にとって浮き沈みの激しいシーズンだったし、F1を去るものだと思ってた。何か別の道を探すべき時に至ったんじゃないかと思ったんだけど」
「少し驚いたけど、腰が抜ける程じゃないさ。F1に留まれるチャンスがあるなら、それに越したことはないと思う」
グロージャンの残留が確定したことで、2020年シーズンの残るシートは後5つに絞られた。その内の3つはレッドブル系チームのものだが、ヒュルケンベルグのレッドブルあるいはトロロッソ入りの可能性はあるのだろうか?
「それを想像するのは非常に難しい」とクリスチャン・ホーナー代表。
「ニコは優れたドライバーだし、F1のシートを得るに相応しい男だが、レッドブルに関して言えば、才能ある若手ドライバー達がいるし、外部に目を向ける必要はない。来年に向けて、ニコが我々の候補者リストに入る事をイメージするのは非常に難しいと言える」
ヒュルケンベルグに残された現実的なオプションは、アントニオ・ジョビナッツィのシートが危ういアルファロメオと、次のチャプターへと進む決断を下したロバート・クビサの後任を探すウィリアムズとなる。