ルクレール主役の短編映画「ル・グラン・ランデヴー」公開…SF90ストラダーレでモナコを爆走

シャルル・ルクレールとフェラーリSF90ストラーダを撮影するクロード・ルルーシュ監督copyright Ferrari S.p.A.

F1モナコGPの開催が予定されていた5月23日と24日の週末、フランス人映画監督のクロード・ルルーシュは、モナコの公道でスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールがドライブするFerrari SF90 Stradaleをカメラに収め、短編映画『Le Grand Rendez-Vous(ル・グラン・ランデヴー)』を制作。6月13日にプレミア上映された。

クロード・ルルーシュのスピードに対する情熱は、誰もが良く知るところであり、ジャン=ルイ・トランティニャンを起用した代表作『A Man and a Woman(男と女)』は、1966年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したほか、1967年には脚本賞と外国語映画賞で2つのオスカーを獲得している。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による感染拡大が懸念される状況の中、クロード・ルルーシュは最高出力1000馬力を誇るフェラーリの最新型ハイブリッド・モデル「Ferrari SF90 Stradale」2台を公国に持ち込み、地元出身のヒーローを主役に抜擢した。

撮影に際してはスタッフを17名に限定。6台のiPhone 11 Proと9台のGo Pro、そしてソニーの次世代CineAltaカメラ「VENICE」1台が使われた。また撮影協力として、マラネッロからはエンジニアとメカニックを合わせた6名の技術スタッフが派遣された。

この映画はクロード・ルルーシュ本人が1976年に制作した短編映画『C’étaitun Rendez-Vous(ランデヴー)』を下地としている。これはメルセデスベンツ450SEL6.9を用いて早朝のフランス・パリで撮影されたもので、オンボード映像で構成される8分間のショートだ。

5月23日(土)の午後に行われた数回のリハーサルを経て、本番の撮影は24日(日)午前6時30分から10時にかけて行われた。モナコ公国のアルベール殿下が直接見守る中、ルクレールはスキール音を上げながら、時速240kmもの速度で慣れ親しんだモンテカルロの公道を爆走した。

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了