新型BMW「R 1250 GS」と「R 1250 RT」が登場、136馬力を誇る新開発のボクサー・エンジンを搭載
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ビー・エム・ダブリュー株式会社は、全面改良された新しいボクサー・エンジンを搭載する新型「BMW R1250 GS」と「BMW R1250 RT」を12月22日(土)より販売開始する事を明らかにした。価格は「BMW R1250 GS」が2,510,000円、「BMW R1250 RT」は2,849,000円(共に税抜)。
新開発の1,254cc空水冷式水平対向2気筒エンジンは、BMWの量産二輪車として初めてBMW ShiftCam(シフトカム)テクノロジーを採用。これによりエンジン内の吸気バルブのタイミングと吸気量を可変制御することが可能になり、最大出力100kW(136PS)/7,750rpm、最大トルク143Nm/6,250rpmを発揮する。
オンロードを走行する新型BMW R 1250 RT
オフロードを走行する新型BMW R 1250 RT
カムシャフトの駆動を従来のローラー・チェーンからサイレント・チェーンに変更。2つのインテーク・カムシャフトは、意図的にタイミングをずらして作動するように設計されており、空気と燃料が渦状に混ざり合いながら流入することで燃焼効率の向上が図られた。
さらに、幅広い回転域での安定した駆動力と、排出ガスや燃費の改善、官能的なサウンドを実現。オイル供給システムの最適化、ツイン・ジェット・インジェクター及び新型エグゾースト・システムの採用など、多くの点で改良が施された。
新型BMW R 1250 GS タンデム走行シーン
コーナーを攻める新型BMW R 1250 GS
GSの場合は「Rain」「Road」「Dynamic」「Enduro」の4つの走行モードを、RTの場合は「Rain」「Road」「Dynamic」の3つの走行モードを搭載。標準装備であるダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)は、トラクションを最適化して高い走行安全性を確保する。
どちらのモデルにも発進時にライダーを支援するヒル・スタート・コントロール(HSC)が標準装備され、快適で安全な坂道発進を実現する。GSでは、速度や回転数、ナビ、電話、メディアや、その他車両情報などを6.5インチTFTカラーディスプレイに表示。トンネルや暗闇での走行中は、明るさや色が鮮やかになる自動調整機能が採用されており、強い日差しの中でも情報が読み取りやすくなっている。なお、日本仕様はETC 2.0を標準装備する。
新型BMW R 1250 GS及びR 1250 RTの主な特徴
- 吸気バルブを可変制御するBMW ShiftCamを搭載した改良型の水冷ボクサー・エンジン
- 全エンジン回転域にわたりパワーを増強、滑らかな作動とパフォーマンスを改善
- 従来モデルと比べて125馬力から136馬力、125Nmから143Nmと出力・トルクが増大
- 排気量を1,254 ccにアップ(従来は1,169 cc)
- 吸気バルブによるフレッシュ・エアの渦(スワール)を強化し燃焼効率を向上
- カムシャフト駆動用にサイレント・チェーンを採用
- オイル供給システムとピストンスカート部の冷却を最適化
- 燃料品質不安を払拭するノッキング・センサーを搭載
- 最新世代のエンジン・マネジメントBMS-Oを導入
- 効率的な混合気生成のためにツイン・ジェット・インジェクターを採用
- 最適な出力特性を実現する新型エグゾースト・システム
- R 1250 RTに新たにフロント・スポイラーを追加
- R 1250 GSにLEDヘッドライトを標準装備