メルセデス、中国出身の13歳クイ・ユアンプーとの育成契約を発表
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メルセデスAMGペトロナスF1チームは第6戦アゼルバイジャンGPを直前に控え、中国出身のカートドライバー、クイ・ユアンプー(Yuanpu Cui、2008年2月18日生)とのジュニアプログラム契約を発表した。
中国・西安出身の13歳は、同じくレーシングドライバーであった父ハオからカートを与えられ、6歳の時にキャリアをスタートさせた。本格的にレース活動をスタートさせたのは2014年の事だった。
中国国内のレースを経て世界に進出すると、2020年第31回アンドレア・マルグッティ・トロフィーのOKジュニアクラスで2位を獲得。WSKチャンピオンズカップやWSKスーパーマスターシリーズ、フロリダ・ウィンターツアーで優勝含む表彰台を獲得して、メルセデスの支援を受ける事になった。
英国ブラックリーのチームは現在、ユアンプーの他にイタリア出身のカーター、アンドレア・キミ・アントネッリ、エストニア出身のフォーミュラ・ルノー2.0レーサー、ポール・アロン、ジャマイカ国籍で米国フロリダ出身のカーター、アレックス・パウエル、そしてデンマークのF3レーサー、フレデリック・ヴェスティを育成ドライバーとして抱えている。
ユアンプーは今年、Argenti Motorsportから様々なシリーズのOKジュニアクラスに参戦する予定だ。
ユアンプーは周冠宇を差し置いて史上初の中国人F1ドライバー足り得るポテンシャルを秘めているのだろうか?
メルセデスのドライバー育成アドバイザーを務めるグウェン・ラグルーは「我々は様々な国籍や経歴を持つ若手を支援する事に誇りを持っている。彼は中国カート界のトップタレントで、大きな可能性を秘めている。故に我々の目に止まったのだ」と語った。
将来のスタードライバーを求め、F1チームはこれまで以上に若いカートドライバーに目をつけている。マクラーレンは今年3月に、アメリカ出身の13歳ウーゴ・ウゴチュクウとの長期契約を結んだ。