ランド・ノリスが契約延長…マクラーレンと共に2026年新時代へ、F1王座獲得の「確信」
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マクラーレンF1チームは欧州現地2024年1月26日(金)、ランド・ノリスとの複数年に渡る契約延長を発表した。契約年数は非公開だが、これにより24歳のイギリス人ドライバーは少なくとも2026年シーズン末まで英国ウォーキングのチームに留まることになる。
チームとの現行契約は2025年末までと、まだ2年を残しており、他チームへの移籍の可能性を探るという点で、早々に決断を下さなければならない状況ではなかったが、ノリスはジュニア時代から支援を受けてきたマクラーレンと共に更なるキャリアを歩む事を決めた。
今回の契約延長に伴いノリスは、次世代パワーユニットが導入される2026年F1新時代にマクラーレンと共に臨む事になる。チームメイトのオスカー・ピアストリも昨年9月に2026年末までの契約延長に合意しており、マクラーレンは少なくとも現行のラインナップを向こう3シーズンに渡って維持する。
ノリスとピアストリのラインナップ継続についてチーム代表を務めるアンドレア・ステラは「グリッド前戦争いに復帰するという我々の目標に向けて重要な役割を果たすだろう」と語った。
英『Sky Sports』とのインタビューの中でノリスは、移籍を巡ってライバルチームと「少し話し合った」ことを認めたが、マクラーレンとの契約延長は自身にとって「簡単」な決断だったと明かした。
2026年以降の所属チームを決断するに際して考慮したポイントとしてノリスは「楽しめるかどうか」という点と「F1ワールドチャンピオンになるという僕の目標を達成するうえで役に立つかどうか」という2点を挙げた。
そしてマクラーレンはその2つのポイントを満たすチームであるとしたうえで「特に後者がイエスだって事をこれまで以上に確信している」と語った。
マクラーレンは昨年、最下位を争う惨憺たるスタートを切ったものの、シーズン途中のアップグレードを経て後半戦に向けて一気に競争力を引き上げた。
結果、コンストラクターズ選手権を4位で締め括り、終盤にはチャンピオンチーム、レッドブルに次ぐ2番目に速いチームとしての評価を得るまでに成長した。
タイトル争いへの復帰を目指すマクラーレンはインフラと人材の強化によって長期的な成功の基盤を固めつつある。
昨秋、マクラーレンは新しい待望の風洞とシミュレーターを稼働させると、年明けと同時に元レッドブルの敏腕技術者として知られるロブ・マーシャルと、元フェラーリの空力スペシャリスト、デビッド・サンチェスという2人の強力なエンジニアを技術部門に迎え入れた。
ノリスの長期残留についてマクラーレンのザク・ブラウンCEOは「今後何年にもわたってランドとの関係を継続できることを嬉しく思う。6年間に渡って彼はチームを前進させ、マクラーレンをグリッドの先頭に戻すために素晴らしい献身と意欲を示してきた」と語った。
「昨シーズンの目覚ましい好転劇において我々は、ランドが果たしてくれた役割の大きさを目の当たりにした。この調子で前進し続け、より多くの表彰台を獲得することを楽しみにしている」