F1エミリア・ロマーニャGPを前にイモラに避難指示…サンテルノ川氾濫のおそれ

雨に濡れるイモラ・サーキット、2022年4月21日F1エミリア・ロマーニャGPCourtesy Of Alfa Romeo Racing

今週末の5月19~21日に行われるF1第6戦エミリア・ロマーニャGPを前に、サンテルノ川が氾濫する危険があるとして16日(火)、イモラ・サーキットのF1関係者に避難指示が出された。イベント中止を危惧する声も上がっている。

イタリア当局はエミリア・ロマーニャ州に対して16日(火)と17日(水)に洪水と土砂崩れに関する警報を発令。付近のサンテルノ川の水位上昇を受け、予防措置として火曜の夕刻、パドックにいた全ての人に退去が指示された。

エミリア・ロマーニャGPのイベントそのものは18日(木)のメディアセッションで始まるが、国際自動車連盟(FIA)やチーム関係者は既にイモラ入りしており、19日(金)に行われるフリー走行に向けて準備を進めていた。

SNSには水浸しとなったパドックや濁流の画像が公開されている。

エミリア・ロマーニャ州を中心にイタリアは今月に入って度々豪雨に見舞われており、5月上旬の豪雨では洪水が発生して2名が死亡した。これを受けてイタリアを拠点とするスクーデリア・アルファタウリは住民に対して支援のメッセージを送った。

地元報道機関によると16日(火)現在、ラモーネ川の氾濫などにより900名以上が自宅からの避難を余儀なくされている。

予報によれば週末に向けて雨が降り続く可能性があるものの、天候は落ち着くものと見られており、今のところイベントは予定通り開催されると伝えられている。ただ、交通機関や物流、施設への影響などから、開催を危ぶむ声も上がっている。

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