フェラーリF1、ビノット代表不在の中 今季最高成績「彼を現場に来させないようにしなきゃ!」とベッテル。本人も…

2020年F1トルコGPで3位表彰台を獲得し、チームメンバーと健闘を称え合うスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルcopyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリはマッティア・ビノット代表不在の中で行われたF1第14戦トルコGPで、セバスチャン・ベッテルが今季初の3位表彰台に上がり、シャルル・ルクレールが4位と、今シーズンとしての最高成績を上げた。

チームとしては計27ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権での6位の座を負うアルファタウリ・ホンダを一気に引き離した。イスタンブール・パーク・サーキットでのレースでフェラーリを上回るポイントを稼いだチームはいなかった。


スクーデリア・フェラーリのマッティア・ビノット代表、2020年F1ベルギーGPにて / © Ferrari S.p.A.

指揮官のマッティア・ビノットは2021年シーズンのマシン開発に集中するため、毎戦に渡って現場に赴くよりファクトリーに留まってプロジェクト全体のマネジメントに時間を割いた方が賢明との考えから、11月13~15日のトルコGPへの参加を見合わせていた。

レースを終えたベッテルは「僕らは今回、今シーズンで最も多くのポイントを稼んだんじゃないかな。マッティアがいない状況でね!もし次のレースであまりポイントを獲得できずに終わる事があれば、以降は彼を自宅から出さないようにするつもりさ!」と笑いを誘った。

無論冗談だ。ベッテルは「いや、それは(成績とは)関係ないよ。僕はそういうのは信じないから」と付け加えた。

なおビノット本人もまた、イタリア版Sky Sportとのインタビューの中で「私が不在の週末にフェラーリは今季ベストレースを達成した。次のサクヒールもマラネロにいる事にするよ」と述べ、11月27~29日に行われる第15戦バーレーンGPもファクトリーに留まるとジョークを飛ばした。

ビノットに代わって現場でマラネロのチームを指揮したのはローラン・メキーズだった。以前、FIA国際自動車連盟のセキュリティ・ディレクターを務めていローラン・メキーズは、2018年よりフェラーリで仕事に取り組んでいる。彼の仕事ぶりはどうだったのか?

「ローランとは12年、13年前から一緒に仕事をしてきた間柄だ。お互いに長い道のりを歩んできたし、マティア不在の中で彼が僕らの面倒を見てくれている。僕は彼を有能な男だと思っている」とベッテルは説明する。

「とは言え、彼やマティアという事じゃなく、最終的に必要なのはチームとしての努力だ。良い週末を過ごすためには全員の努力と様々な相互関係が必要だ」

「もちろん今週末は路面や雨といったコンディションの恩恵を受けたけど、当然次に控える3戦でも良いレースを望んでる」

2001年にアジアテックに加入してF1でのキャリアをスタートさせたローラン・メキーズは、ミナルディを経て2005年にスクーデリア・トロロッソに移籍。この間にベッテルと共に仕事をしていた。

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