フェルナンド・アロンソ、インディ500への挑戦は第104回大会が最後?2021年と22年の参戦を除外

マクラーレンのフェルナンド・アロンソ、2019年インディ500予選ラストシュートアウト後のプレスカンファレンスにてCourtesy Of Indycar

フェルナンド・アロンソのインディアナポリス500マイルレースへの挑戦は、今年が最後となるかもしれない。グラハム・ヒルに次ぐ史上2人目の世界3大レース全制覇=トリプルクラウンを目指し、2020年の第104回大会に挑む2度のF1ワールドチャンピオンは、少なくとも2021年と2022年のインディ500に参戦しない考えを明らかにした。

ルノーで2度のF1タイトルを獲得したまでは良かったものの、その後に移籍したフェラーリとマクラーレン・ホンダでは更なる勝ち星を重ねる事ができず、アロンソは次なる野望にトリプルクラウンを掲げ、今年8月23日のインディ500で3度目の挑戦に挑む。

2017年の初挑戦以来、アロンソはマクラーレンの協力を得て世界最古の超高速戦にチャレンジし続けている。今年はシュミット・ピーターソン・モータースポーツとの提携によって誕生したアロー・マクラーレンSPの3台目での参戦が決まっており、8月12日から始まるプラクティスに向けて最後の準備に取り組んでいる。

マクラーレンのザク・ブラウンCEOはこの程、ルノーが許可しさえすれば来年もインディ500でアロンソを乗せる用意があると公言した。アロンソは来季より、ダニエル・リカルドの後任としてルノーでF1へと復帰する事が決まっているが、現時点では2021年のインディ500決勝とF1のイベントは被っていない。

問題となるのは予選だが、代理のドライバーが予選を突破し、アロンソがそのマシンを引き継げば決勝に参戦する事は可能だ。近年では2011年にライアン・ハンター=レイがブルーノ・ジュンケイラのエントリーを引き継ぎレースに出走している。

しかしながらアロンソはThe Raceとのインタビューの中で「現時点では少なくとも2年間は参戦しないと理解している」と述べ、ルノーとの契約がある2021年と2022年の参戦の可能性を除外した。契約が足かせのようだ。

アロンソは先月29日に39歳の誕生日を迎えた。仮に2023年に再び挑戦するとなると、4度目のチャレンジの際には42歳となる。

今年のインディ500の最年長が45歳のエリオ・カストロネベスやトニー・カナーンである事を踏まえれば、年齢的に不可能ではないものの、齢を理由に500以外にも多数のオーバルを含むインディカー・シリーズへの参戦を除外するアロンソとは異なり、2人はシリーズと500の参戦で20年近いキャリアを誇るだけでなく、カストネベスは2001年と2002年と2009年、カナーンは2013年のインディ500チャンピオンに輝いている。

レギュレーションが一新される2022年のルノーがタイトルを争うほどの競争力を誇れば、F1での契約を更新する可能性もあるだけに、インディ500の挑戦が今年で見納めとなる可能性はゼロではない。

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