復帰の布石か…デ・フリース、南仏でマクラーレンF1をテスト

ニック・デ・フリース(TOYOTA GAZOO Racing)、2024年8月29日FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)Courtesy Of TOYOTA MOTOR CORPORATION

元F1ドライバーのニック・デ・フリースが、フランスのポール・リカール・サーキットでマクラーレンの2022年型F1マシン「MCL36」を使ったテストに取り組んだようだ。

29歳のオランダ人ドライバーは昨年、角田裕毅と共にアルファタウリからF1に参戦したが、シーズン途中でダニエル・リカルドにシートを奪われF1を去った。

2024年に向けては、マヒンドラと契約を結んでFIAフォーミュラEに復帰すると共に、スーパーフォーミュラにもスポット参戦を果たし、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)から参戦したFIA世界耐久選手権(WEC)では、7号車の一員としてマニュファクチャラーズ・チャンピオンの獲得に貢献した。

デ・フリースは来季もWEC並びにフォーミュラEに参戦するが、ラスベガスGPを1週間後に控えた先週末、ポール・リカールでMCL36をドライブする姿が目撃された。デ・フリースの母国オランダのRacingNews365は、旧車を使ったTPCプログラムの一環との見方を伝えた。

昨今のF1ではテストが厳しく制限されているが、指定タイヤを履くなどの必要はあるものの、型落ちのマシンであれば実質的に自由にテストを行うことが可能で、一般的にTPCはドライバーの開発のために用いられる。

2010年から2019年までマクラーレンの育成プログラムに在籍したデ・フリースがなぜ今回、マクラーレンでテストを実施したのかは明らかではないが、つい先日、同チームのドライバープールには動きがあった。

アウディとザウバーは11月上旬、FIA-F2選手権で現在、チャンピオンシップをリードするマクラーレンの育成ドライバー、ボルトレートとの複数年契約を発表した。これにより、平川亮を含むマクラーレンのドライバープールは9名に減ることになる。

F1ラスベガスGP特集

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