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ウィリアムズのランス・ストロールの母国であるカナダ、カナダ随一の金融センターとしても知られるトロントのカートメーカーDaymakが、0-100加速わずか1.5秒という恐るべき加速力を持つカート「Daymak C5 Blast Go-Kart」を開発した。この驚異的な瞬発力はF1マシンのゼロヒャク加速=3秒を軽々と上回る。そのお値段は$59,999USD、日本円にして約666万となっている。
C5ブラストの速さの秘密
何故ここまで速いのか?その理由はパワーユニットとC5ブラスト特有のマシン軽量化システムにある。C5ブラストは、48V/10KWブラシレスDCモーターに加えて、計12個の強力な”空気噴射装置”が搭載されたEVカートとなっている。EDF(エレクトリック・ダクト・ファン)と呼ばれる空気噴射装置は、地面に対して強烈なエアーを吐き出す。これによって、200kg程の車体は100kg程の軽量化を果たすことになるのだそうだ。
また、エンジン搭載車両とは異なり、モーターを動力源とするEVカーはトランスミッションを必要としないため、変速機を必要とする従来の車とは比較にならない加速力が得られる。
Daymak社の社長であるアルド・バイオッキ氏はC5ブラストの発表に際して次のように述べた。
「我々は世界で最も速いクリーンエネルギーゴーカートを開発しました。我々の目標は、0-100加速1.5秒未満を目指すことです!ギネスブックによれば、現在の世界記録は、ホクシュクレ・オスナブリュックが保有している2.635秒だそうです」
これだけ速いと、旧来のサーキットではその性能を発揮するのすら難しいだろう。このような異次元の加速力を想定して設計されたサーキットは存在しないのだから。なお、現在はまだ開発段階にあり、販売開始は今年の12月以降になる見通しとのこと。
日産R35 GT-Rニスモ2017年モデルの0-100km/h加速が2.7秒、お値段1,870万円であることを考えると、お得?なのではないだろうか。