メルセデスがフロントロー獲得!ライコネンが3番手 / F1アゼルバイジャンGP《予選》結果とダイジェスト

ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスcopyright F1

2回目の開催となったバクー市街地コースでの予選、ポール・ポジションを獲得したのはFP3で3番手のメルセデスのルイス・ハミルトンとなった。ハミルトンは1分40秒593をマークし、チームメイトのバルテリ・ボッタスを抑えて予選最高位に輝いた。ボッタスはコンマ434秒遅れの2番手に、3番手にはキミ・ライコネンが続いた。

フェラーリのライコネンとハミルトンとのタイム差は1.1秒、メルセデスAMGはフェラーリに大差をつけてのフロントロー独占となった。セバスチャン・ベッテルは4番手に終わった。

5番手は初日最速タイムを記録していたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、6・7番手には今シーズン絶好調のフォース・インディア勢が名を連ね、8・9番手にはウィリアムズの2人が続いた。8番手獲得のランス・ストロールは、予選で初めてフェリペ・マッサを上回った。ダニエル・リカルドはQ3でマシンを破損し10番手という結果に終わった。


©F1

路面温度49℃からスタートしたF1アゼルバイジャンGP予選、刻々と日が陰るバクー市街地コースの路面は、時計の針が進むにつれて最終的に43℃まで低下した。

マクラーレン・ホンダの2人は予選Q1でともに敗退した。初日のフリー走行でホンダの新スペックエンジンを搭載していたフェルナンド・アロンソは、土曜日の午前中に旧スペックに戻した上で予選に挑んだ。

トップ10の超僅差バトル

予選Q3では特筆すべきほど接近した白熱のバトルが行われた。ベッテルとフェルスタッペンの差は1000分の38秒、ペレスとオコンのタイム差は1000分の75秒、そしてストロールとマッサのギャップは1000分の45秒差であった。

予選Q1ハイライト

午前中に行われたFP3でマシンが炎上したルノーのジョリオン・パーマーは、マシン修復が間に合わず予選を欠場した。同じくFP3で油圧漏れのトラブルが発生したフェルスタッペンは、予選までに故障箇所の修理を無事終えた。

大きな混乱もなく、各車タイムアタックを行った予選Q1、トップタイムはハミルトン、2番手にはフェルスタッペン、3番手にライコネンが続いた。アロンソ、グロージャン、エリクソン、バンドーン、そしてパーマーが予選Q1で姿を消した。バンドーンはトップタイムを記録したハミルトンに3秒以上の差をつけられての19番手、事実上の最下位となった。

予選Q2ハイライト

トップ10が決する予選Q2、Q1最速のハミルトンがスピードトラップ340.4km/hを記録し再びトップに立つ。2番手タイムはセバスチャン・ベッテル、ハミルトンとのギャップはコンマ6秒。メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3強に加えて、フォース・インディアとウィリアムズが予選Q3に駒を進めた。


©F1 壁に触れ火花を散らしたマッサ

2人揃ってQ3進出を決めたウィリアムズ勢、大ベテランのフェリペ・マッサはリアのホイールを壁に擦りつけ火花を散らす際どい場面もあった。新人ランス・ストロールは見事7番手タイムをマークし、予選最終ラウンドに進んだ。無線でリザルトを聞いたストロールは「Yes!」とだけ叫んだ。

クビアト、サインツ、マグヌッセン、ヒュルケンベルグ、ウェーレインがここで敗退となった。

予選Q3ハイライト

1回目の計測ラップが終了しつつあった最中に、ダニエル・リカルドが6コーナーの出口でリアを滑らせ左リア・ホイールを破損した。この影響でコース上には赤旗が振られ、セッションは一時中断となり時計は3分33秒のところで止められた。


©F1

10分ほどの中断の後にセッションは再開、残り時間を考えればアタックのチャンスは一度切り。一切のミスが許されない緊迫した状況の中で、全20台のマシンの中で唯一の40秒台を叩き出したハミルトンがポールの座を掴んだ。

2017年F1第8戦アゼルバイジャンGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:41.983 1:41.275 1:40.593 20
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:43.026 1:41.502 1:41.027 23
3 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:42.678 1:42.090 1:41.693 23
4 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:42.952 1:41.911 1:41.841 23
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:42.544 1:41.961 1:41.879 22
6 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:43.162 1:42.467 1:42.111 21
7 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:43.051 1:42.751 1:42.186 21
8 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:43.613 1:42.284 1:42.753 21
9 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:43.165 1:42.735 1:42.798 22
10 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:42.857 1:42.215 1:43.414 20
11 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:42.927 1:43.186 19
12 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:43.489 1:43.347 20
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:44.029 1:43.796 18
14 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:43.930 1:44.267 12
15 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:44.317 1:44.603 18
16 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:44.334 9
17 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:44.468 10
18 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:44.795 10
19 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:45.030 8

コンディション

天気晴れ
気温26℃
路面温度49℃

セッション概要

グランプリ名 F1アゼルバイジャンGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 バクー市街地コース
設立 2016年
全長 6003m
コーナー数 20
周回方向 時計回り

F1アゼルバイジャンGP特集

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