フェルナンド・アロンソ、遂に引退「この週末は永遠に僕の胸に刻まれる」

引退レースを終えたマクラーレンのフェルナンド・アロンソ、F1アブダビGP 2018年11月25日copyright Mclaren

2度のF1ワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソの現役引退レースは、入賞まで後一歩の11位に終わる事となり、残念ながら有終の美を飾る事はできなかった。

だが、世界中のF1ファンはこの日のドライバー・オブ・ザ・デイに蒼きマタドールと呼ばれた現役最強ドライバーを選出。チェッカー後のインラップを走るアロンソの横には、4度の世界王者セバスチャン・ベッテルと5冠のルイス・ハミルトンが並行し別れを惜しんだ。

グリッドに差し掛かったチャンピオン3人は一斉にドーナツターンを描き、シーズンのフィナーレと偉大なスペイン人ドライバーの312戦目のレースに華を添えた。

2001年にF1デビューを果たしたアロンソは、優勝32回、表彰台97回、ポールポジション22回、ファステストラップ23回、タイトル2回、キャリア通算1899ポイントという記録とともにF1を去る。

この週末は永遠に僕の胸に刻まれる

フェルナンド・アロンソ決勝: 11位, グリッド: 15位

とても激しく素晴らしい数日間だった。F1で過ごしてきた人生の全てを整理するにはまだ数日かかると思う。この週末は永遠に僕の胸に刻まれる事だろう。F1やチーム、ファンの皆が僕のためにたくさん素晴らしいものを用意してくれた。本当に慌ただしくて、何が起きてるのか考える暇もなかった。

一緒にインラップを周ってくれたルイス(ハミルトン)とセバスチャン(ベッテル)にも感謝してる。凄く感動的だった。彼らは偉大なチャンピオンだし心からリスペクトしてる。キャリアの大半を通して彼らとレースが出来た事を本当に誇らしく思う。

今日はタイヤマネジメントと燃費走行に集中して、ファイナルラップまでポイントを賭けて争った良いレースになった。僕はキャリアを通してずっと戦い続けてきた。競争力のあるマシンに恵まれた時もあればそうじゃない時もあったけど、決して諦めたりはしなかった。自分がやり遂げた事と、世界で一番のチームと共にレースができたことを誇りに思う。

僕のファン、そして18年間に渡って僕をフォローしてくれた全ての皆にありがとうを言うよ。多くのサポートとリスペクトを受けた事に感謝してるし、その事実を痛感してる。光栄だよ。でも僕はレースを止めるわけじゃない。僕はモータースポーツを愛してるから見限らないでくれよ!


55周で争われた決勝レースでは、ポールポジションのルイス・ハミルトン(Mercedes)が今季11勝目を上げた。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位表彰台にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。

F1アブダビGP特集

この記事をシェアする

モバイルバージョンを終了