F1バルセロナテスト《5日目》午前速報:3度の赤旗 ベッテル最速、レッドブルは大型エアロを投入

水しぶきを上げながらカタロニア・サーキットを走るルノーR.S.20copyright Pirelli & C. S.p.A.

F1公式バルセロナテスト5日目のセッションが、2月27日(木)現地9時よりカタロニア・サーキットで行われ、4時間に渡った午前の部が終了した。暫定トップタイムはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。最も柔らかいC5コンパウンドを履いて、1分16秒841をマークした。また、49周を走り込んで最多周回を記録している。

バルセロナテスト5日目最終結果

2番手はレーシングポイントのランス・ストロール。”ピンク・メルセデス”ことRP20のスピードはこの日も印象的で、ベッテルよりも2段階硬いC3タイヤながらも、0.277秒差にまで迫っている。3番手にはウィリアムズのニコラス・ラティフィが続く。

この日の現地バルセロナは日差しに恵まれているが、昨夜の雨の影響で今朝は路面の所々に水たまりが出来ていた。セッションは気温9℃、路面温度10℃のダンプコンディションでスタート。各車まずは雨用のインターミディエイトタイヤでコースへと入り、ドライコンディションへと変わった1時間後以降に徐々にスリックへと履き替えた。

路面のラバーが洗い流されグリップが低下していた事もあり、4時間のセッションでは合計3度の赤旗が振られた。

まずは2時間が経過したところで、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィがターン4でバリアと接触。リアウイングを破損してこの日1度目のレッドフラッグが振られた。砂利がコース上に飛散したため、再開には10分程度を要した。走行僅か16周。今後のプログラムへの影響は必至だ。

その40分後にはマックス・フェルスタッペンがこの日2度目のスピン。ターン5のグラベルに捕まり身動きが取れなくなったため、セッションは再び赤旗中断となった。RB16はガレージから駆けつけたメカニックたちによって目隠し用のカバーがかけられ、トラックに積み込まれてピットへと運ばれていった。

幸いにもフェルスタッペンは、ランチブレイク前に再びコースに戻り、31周を走り込んでC2コンパウンドで5番手タイムをマークした。同じホンダ製F1パワーユニットを積むアルファタウリは、ピエール・ガスリーが35周を走ってC3タイヤで10番手タイムを記録している。

レッドブルはこの日、RB16に大型のアップグレードを持ち込んだ。フロントノーズ下のケーブエリアやバージボードは一新され、噂ではコンマ3秒ものゲインがあるとされるだけに、ぜひともパフォーマンスランを見てみたいところだ。

セッション残り1時間を切ったところで、今度はベッテルが同じくターン5に飛び込み、大量の砂利をコース上に撒き散らした。SF1000はそのまま自力でコースへと戻ったものの、清掃のためにこの日3度目のレッドフラッグが振られた。

ターン5は元々リアが抜けやすい箇所だが、この日はアクションの宝庫とも言うべき様相で、バルテリ・ボッタスも同じ箇所でオーバーステアを抱えてホイールをロックさせていた。

セッションは1時間の昼休み休憩を挟んだ後、現地14時から18時まで、日本時間22時から26時までの4時間に渡って午後の部が行われる。

F1バルセロナテスト《5日目》午前結果速報

Pos Driver Time Gap Tyre Laps
1 セバスチャン・ベッテル
Ferrari
1:16.841 C5 49
2 ランス・ストロール
Racing Point
1:17.118 + 0.277 C3 30
3 ニコラス・ラティフィ
Williams
1:17.313 + 0.472 C5 43
4 ランド・ノリス
Mclaren
1:17.573 + 0.732 C3 43
5 マックス・フェルスタッペン
Red Bull
1:17.738 + 0.897 C2 31
6 バルテリ・ボッタス
Mercedes
1:17.985 + 1.144 C3 47
7 エステバン・オコン
Renault
1:18.013 + 1.172 C4 37
8 ケビン・マグヌッセン
Haas
1:18.225 + 1.384 C3 31
9 アントニオ・ジョビナッツィ
Alfa Romeo
1:19.670 + 2.829 C3 16
10 ピエール・ガスリー
AlfaTauri
1:22.566 + 5.725 C3 35

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