インディカー:佐藤琢磨、デロイト・トーマツとテクニカル・パートナーシップ契約を締結
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デロイト・トーマツ・コンサルティング合同会社(DTC)は2月7日(月)、米国のNTTインディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨と2022年シーズンのテクニカルパートナーシップ契約を締結したと発表した。
契約の一環としてDTCは、アスリート支援やスポーツビジネス支援の領域で培ったデータアナリティクス関連の知見並びにアセットを活用したテクニカルサポートを提供する他、スポーツビジネスにおけるデジタル活用や脳データ研究、次世代アスリート育成、観戦体験向上やグリーントランスフォーメーション分野での協業も目指していく。
具体的には、レースデータ、車両・エンジンデータ、ドライバーのフィジカルデータに係る各種走行データをデジタルテクノロジーを活用して統合的に分析。マシンセッティングや開発などの側面でサポートする。
また、データ分析の結果を高度化・深化することで、コネクテッドサービスや自動運転技術などのモビリティサービス、新たな観戦体験への応用を目指すと共に、一流アスリートに代表される熟練者の脳データの研究開発を進める事で、各種社会問題の解決や次世代アスリートのタレントマネジメントの高度化に取り組んでいく。
さらに、VRなどのデジタル活用を含む観戦体験の向上、スポーツを軸にした地域活性化などへの応用を検討していくと言う。
デロイト・トーマツ・グループが取り組む「Climate Sustainability イニシアチブ」とも連携し、食料とトレードオフの関係にもあるバイオ燃料を如何に無駄なく効率的に活用するか、またEV化を含む可能性の検討も含めて、モータースポーツにおける知見をモビリティ全般のカーボンニュートラルに活用するための取り組みも進めていく。
佐藤琢磨はインディカー・シリーズでの13年目を迎える今年、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)からデイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングへと移籍。3度目のインディ500制覇並びに初のシリーズチャンピオン獲得に向けて新たな挑戦に挑む。