レッドブルのホーナー代表「トトが苛立つほどワクワクしてくる」激化するメルセデスとの王座戦を満喫

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表とメルセデスのトト・ウォルフ代表Courtesy Of Daimler AG / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、メルセデスのトト・ウォルフ代表が苛立ちを強めるほどに「ワクワクしてくる」と告白し、激化する2021年シーズンのF1タイトル戦を心から楽しんでいると語った。

ウォルフがホーナーを「カメラに映りたがる、ちょっとしたお喋り」と揶揄するなど、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのコース内外での王座バトルの裏で両チーム首脳もまた、舌戦という形で火花を散らしてきた。

ホーナーは英国ミルトンキーンズのファクトリーの前で行われたChannel 4とのインタビューの中で、2人の間にはまだリスペクトがあるとした上で、チーム代表就任後初めて指揮官として真価が問われているウォルフがピリピリとしている様を見るのは楽しいと語った。

「メルセデスとトト・ウォルフが挑戦を受ける側となったのは今回が初めてだ」

「彼が(2013年に)チームに加わった時、ドライバーは既に決まっており、エンジンも既に用意されていた状況にあった。彼はチームを勝利に導くために素晴らしい仕事をしてきたが、実際のところ、それは競争相手不在の中でのものだった」

「本当の意味での争い、競争を経験したのは今回が初めてだ」

「我々と彼らのチームとの間には尊敬の念があるが、オペレーションのやり方は異なる」

「私は最前線に立つ事を好み、戦略家やエンジニア達と一緒にピットウォールに座っていたいと思う人間だが、トトはガレージの中でプレス担当者の隣に座っている」

「機能も役割も展望も違うが競争は激しい。それがこのチャンピオンシップの重要な点だ。我々はこの戦いを楽しんでいるし、トトが苛立てば苛立つほどワクワクしてくるよ」

次戦トルコGPを含め、今シーズンも7戦を残すばかりとなった。他チームとの激しい競争に打ち勝ちチャンピオンシップを掴み取ってきた経験を持つホーナーは、今シーズンのタイトルはレッドブル・ホンダの手中にあると信じている。

「チャンピオン争いはこれからの12週間で決する事になる。残された7つのカップ・ファイナルで最高のパフォーマンスを発揮しなければならない」

「メルセデスは打ち負かせる相手だが、それは我々がベストな状態であってこそ、というものだ。ただ我々が今のポジションにある事から分かるように、それが可能な事は既に証明済みだ」

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