レジェンド・トロフィーでシムレースデビューを果たしたスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル

セバスチャン・ベッテル、満を持してシムデビュー…バトンら歴代F1王者らと共演

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スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが2日(土)に行われた”レジェンド・トロフィー”に参戦。ジェンソン・バトンやエマーソン・フィッティパルディといった現役を引退したF1ワールドチャンピオン達とrFactor 2で競い合い、遂にシムレースデビューを果たした。

チームメイトのシャルル・ルクレールがモナコの自宅から様々なオンラインイベントに参加しているのとは対照的に、4度のF1世界王者は3人の子供たちと過ごす時間を大切にしており、これまで一度もシミュレーションゲーム大会に出場した事はなかったが、この程レジェンド・トロフィーを主催者するトルクEスポーツの関連企業からシミュレーターを入手した。

オールスター・シリーズ2ndシーズンの開幕戦の中で行われた今回のレジェンド・トロフィーでは、8周のレースが2度に渡って行われた。舞台に選ばれたのは1999年から2017年までF1マレーシアGPが開催されていたセパン・サーキット。21名のベテランドライバー達がブラバムBT44Bマシンを使用して競い合った。

第1ラウンドはインディ500のダブルウィナーであり、かつてマクラーレンとウィリアムズでF1を戦った経験を持つコロンビアの暴れん坊こと、ファン・パブロ・モントーヤが優勝。第2ラウンドはメキシコ出身のエイドリアン・フェルナンデスが勝利を飾った。

ベッテルは2010年、2011年、2013年、そして2015年と4度に渡ってマレーシアGPを制しているが、今回のeスポーツデビュー戦ではそれぞれ15位と12位に終わった。

同じくセパンウィナーのバトンは第1ラウンドでポールポジションを獲得するも、オープニングラップでヤン・マグヌッセンとエマニュエル・ピロが絡む接触事故に巻きまれ後退。だが次々にオーバーテイクを重ねて2位でフィニッシュした。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響でF1カレンダーは中止と延期が相次いでおり、未だ一度もレースが行われていないが、主催者側は7月の頭のレッドブル・リンクでのオーストリアGPでシーズンを開幕させたい意向を示している。