ルノー・スポール社長職を務めるティエリ・コスカス
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ルノー・スポールF1、ジェローム・ストールの後任としてティエリ・コスカスの社長職就任を発表

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F1に参戦するルノー・スポールの社長職にティエリ・コスカスが就任する事が発表された。現ジェローム・ストール社長は今年いっぱいを以て同職を辞し、2019年1月1日付けでコスカスが後任に昇格。ルノーのモータースポーツ部門を率いる。

ルノーは2020年までに再び優勝争いに加わる事を目標に掲げており、コスカスはマネージングディレクターを務めるシリル・アブテブールと協力して、ニコ・ヒュルケンベルグとダニエル・リカルドを擁するチームを率いてチャンピオンシップ返り咲きを目指す。

ホンダが最新型スペック3パワーユニットを投入したことでF1エンジン勢力図が塗り替えられ、ルノー製F1パワーユニットは現在、4メーカーの中で最も性能が劣っているとみられている。ルノーは、2019シーズンに向けてゼロ設計の完全に新しいエンジンを開発すると共に、FIAの技術部門責任者を努めていたマルチン・ブコウスキーをチームに迎え入れシャシーの改善に取り組んでいる。

ティエリ・コスカスは1964年にフランスで生まれ、エコール・ポリテクニークとエコール・デ・マイン・ド・パリを卒業。産業省の公務員として7年勤務した後、1997年にルノーに入社した。1998年には、ロンドン支局のジェネラル・マネージャーに、2000年にはルノー・ハンガリーのマネージング・ディレクターに抜擢された。

2006年にアジア・アフリカ地域の販売部門の副社長を務めた後、2009年には電気自動車プログラム・ディレクターを務め、ルノーのゼロ・エミッション計画を指揮。その後、2012年から2015年にかけてアルゼンチン・ルノーの経営に参画した。2016年1月1日付けで、ルノー・グループ全体のセールス・ディレクターに任命され、現在は執行副社長を務めている。