メルセデス、赤旗を経てプラクティス完全制覇で他を圧倒…角田裕毅16番手 / F1ラスベガスGP 2024《FP3》結果と詳報

ラスベガス市街地コースを走行するルイス・ハミルトン(メルセデス)、2024年11月21日F1ラスベガスGPフリー走行Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

2024年F1第22戦ラスベガスGPの最終フリー走行でジョージ・ラッセルが後続を0.215秒引き離し、メルセデスが週末3回のプラクティス全てで最速を記録した。角田裕毅(RB)は16番手を記録した。

気温10℃強という寒さと、ストレートが多いというコース特性から、タイヤを機能させることができるか、グレイニングを抑えることができるかどうかが鍵となった初日に続き、FP3でもシルバーアローが強みを発揮した。今季型W15は暑いコンディションで苦戦してきた。

残り10分でラッセルが刻んだ1分33秒570のベストラップは、これに続いたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とカルロス・サインツ(フェラーリ)と比べてそれぞれ0.215秒、0.348秒速かった。ルイス・ハミルトンは2回目の計測ラップを走れず6番手に留まった。

ラッセルがタイムシートのトップに立った直後、ランス・ストロール(アストンマーチン)がターン12の出口でストップし、赤旗が振られた。パワーユニットのERSトラブルが疑われる。セッションの再開が残り1分であったため、多くが2回目のアタックを完了できずに終えた。

ストリートサーキットの宿命だが、1日毎に路面がリセットされるため、セッション開始直後のラップタイムは前日より9秒近くも遅く、アストンマーチンやRB、メルセデスは、決勝レースに向けてハードタイヤの皮むきに時間を割いた。

超低ダウンフォース仕様のリヤウイングがなく、初日にストレートで多くのタイムを失ったレッドブルは、他車がガレージで路面の改善を待つ中、ミディアムを履いてセッション序盤から積極的に周回を重ねた。

マックス・フェルスタッペンは「ドライブできない。クラッシュしそうだ。左フロントが完全に死んでいる」と訴え、グリップレベルの低さにフラストレーションを抱えたが、それでも1回のみ取り組んだソフトタイヤでの予選シミュレーションでは、ラッセルからコンマ5秒遅れの5番手につけた。

セルジオ・ペレスは唯一、ソフトを履かずにミディアムのみでプログラムに取り組み、13番手でクルマを降りた。

ウィリアムズ勢は、燃料システムのトラブルでFP2を失ったアレックス・アルボンが7番手、フランコ・コラピントが8番手を記録し、2台揃ってトップ10に入った。

ラスベガスでの好パフォーマンスに自信を見せるハース勢も、ケビン・マグヌッセンが9番手、ニコ・ヒュルケンベルグが11番手と、印象的なペースを刻んだ。

RB勢は、セッション最終盤にニアミスする場面があった。リアム・ローソンは角田裕毅からコンマ3秒遅れの18番手でセッションを終えた。


全3ラウンド、計1時間が予定されるF1ラスベガスGPの公式予選は、日本時間11月22日(土)15時からラスベガス市街地コースにて行われる。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第22戦ラスベガスGPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:33.570 17
2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:33.785 +0.215 13
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:33.918 +0.348 15
4 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:34.008 +0.438 13
5 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:34.137 +0.567 16
6 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:34.341 +0.771 16
7 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:34.407 +0.837 14
8 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 1:34.723 +1.153 14
9 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:34.883 +1.313 12
10 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:34.905 +1.335 14
11 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:34.908 +1.338 14
12 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:34.941 +1.371 14
13 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:35.061 +1.491 19
14 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:35.460 +1.890 13
15 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:35.938 +2.368 15
16 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:36.215 +2.645 17
17 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:36.412 +2.842 13
18 30 リアム・ローソン RB ホンダRBPT 1:36.544 +2.974 17
19 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:36.950 +3.380 13
20 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:36.988 +3.418 15

コンディション

天気晴れ
気温14℃
路面温度16℃

セッション概要

グランプリ名 F1ラスベガスGP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 ラスベガス市街地コース
設立 2023年
全長 6201m
コーナー数 17
周回方向 反時計回り

F1ラスベガスGP特集

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