アルピーヌ、’24年F1復帰望薄のシューマッハとの協議認める

アルピーヌF1チームのファクトリー、2023年4月20日Courtesy Of Alpine Racing

アルピーヌF1の暫定チーム代表を務めるブルーノ・ファミンは、メルセデスのリザーブ・ドライバーを務めるミック・シューマッハとの間でFIA世界耐久選手権(WEC)への参戦に関して話し合いを行っていると認めた。

2022年末にハースのレースシートを失ったシューマッハは今年、ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルに不測の事態が生じた場合に備えてチームに帯同すると共に、シミュレーター作業を通してセットアップや車体開発に取り組んでいる。

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフはシューマッハの2024年F1シートを確保すべく、かつての腹心、ジェームズ・ヴァウルズがチーム代表を務めるウィリアムズに売り込みをかけたが、ヴァウルズは首を縦に振らなかったと考えられている。

来季の契約を持たない唯一の現行ドライバー、ウィリアムズのローガン・サージェントはF1シンガポールGP、そしてF1日本GPで3度のクラッシュを喫した。予算が限られる中、計画外の出費を余儀なくされたウィリアムズでの将来を疑問視する声は高まっている。

目下、サージェントにとって最大の驚異はアストンマーチンのリザーブ・ドライバー、フェリペ・ドルゴヴィッチと見られている。2022年のFIA-F2選手権チャンピオンはパフォーマンス面への期待だけでなく、日本円にして20億円以上の資金を持ち込む用意があると取り沙汰されている。

2024年F1復帰の可能性が消滅へと近づく中、シューマッハはLMDh規定に則り開発が進められているプロトタイプ、A424での耐久レース参戦について検討しているようだ。

ファミンはF1日本GPが行われた鈴鹿サーキットで「ミックとの間でA424での耐久プログラム参加の可能性について話し合っているのは事実だ」と認めた。

「双方にとって素晴らしいチャンスになると思うが、今のところは話をしているだけで、近々テストを実施したいと思っている」

F1日本GP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了