2017年のセバスチャン・ベッテル
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セバスチャン・ベッテル

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人物データ

名前 セバスチャン・ベッテル / Sebastian Vettel
国籍 ドイツ
出身地 ヘッペンハイム
居住地 スイス
ニックネーム セブ
生年月日 1987年07月03日 / 36歳
身長 176cm
体重 58kg
F1デビュー 2007年
選手権優勝 4回
WEBサイト www.sebastianvettel.de

セバスチャン・ベッテルは、ドイツ出身のレーシングドライバー。史上最年少ポールシッター、史上最年少優勝、史上最年少チャンピオンなど、数え切れない程のF1記録を持つ。2010年から4年連続でレッドブル・レーシングと共にF1ワールドチャンピオンを獲得した。

1.6リッターV6ハイブリッド・ターボ時代到来から1年後の2015年に、3年契約でスクーデリア・フェラーリに移籍。2017年F1ベルギーGP直前に3年の契約延長を発表。2020年のシーズン末までフェラーリに残留する事が決まっている。

鈴鹿サーキットをカレンダー最高のサーキットと絶賛し愛する。「神が作り上げたサーキット」と崇めているとされているが、本人はそのような発言をした記憶はないとして否定している。

プライベートと性格

父ノルベルトは自動車関連業、母ハイケは専業主婦。2人の姉妹及び、ベッテル同様にレーシングドライバーである弟ファビアンの4人兄弟。恋人ハンナ・プラターとの間に長女エメリー(2014年1月12日誕生)と次女マチルダ(2015年誕生)の2児を設けた後、2019年6月に入籍。同年11月27日に長男が誕生した。

ベッテルもプラターも共にドイツ国籍だが、自宅がスイスのノイムリにある関係上、子供二人はスイス国籍。ベッテルは世界を転戦する傍ら、中世様式の農場で家族と共に暮らしている。

Sebastian Vettel photocreativeCommonsDaveWilsonPhotography

ベッテルはプライベートと仕事とを極度に分けることで知られており、TwitterやFacebookなどのSNSアカウントを一切持っていない。F1以外での理想は、遅く起きて家族や友人と自由な時間を過ごすこと、と述べるなど身の回りの小さな幸せを大事にし、派手で豪勢な生活スタイルを好まないタイプ。とは言え、完全プライベート中であっても快く写真撮影に応じてくれるファン想いな人物だ。

最大のライバルであるルイス・ハミルトンが世間体を気にし、いわゆるスーターダム的なものに憧れを持ちそれを求めるのとは対照的に、ベッテルはモータースポーツオタクであり、レース以外にはあまり興味を保たない職人的なタイプと言える。

F1以外の主なキャリア

モータースポーツのキャリアを歩み始めたのは8歳の時、ドイツ国内やヨーロッパのカート選手権でチャンピオンを獲得した。カート時代に皇帝ミハエル・シューマッハの師であった人物に教えを請うなど、少年の時からシューマッハと面識があり、幼い頃からその実力を周囲に認められていた。

1998年
レッドブル育成プログラムの一員
2003年
フォーミュラBMWに参戦し初年度年間2位。翌年には圧倒的強さでチャンピオン獲得
2005年
F3ユーロに参戦し年間5位。この年のチャンピオンはルイス・ハミルトン
2006年
ロバート・クビサの昇格に伴い、BMWザウバーF1のテスト兼サードドライバーに就任
2007年
フォーミュラ・ルノー3.5に参戦しチャンピオン獲得

F1でのキャリア

BMWザウバー時代 – 2007年

F1第6戦カナダGPでクラッシュしたロバート・クビサに代わり、第7戦アメリカGPにて急遽F1デビューし8位入賞。19歳349日でのF1デビューは、ジェンソン・バトンの20歳67日を更新し当時の最年少記録を樹立。クビサが第8戦から復帰したため以降ザウバーでの出走はなかったが、この活躍が認められて、第11戦ハンガリーGPからスコット・スピードに代わりトロ・ロッソから参戦することになった。

トロ・ロッソ時代 – 2007年~2008年

予選・決勝ともに大雨となった2008年第14戦イタリアGP。自身及びチーム初となるポールポジションと優勝を果たすという信じられない快挙を成し遂げた。これにより史上最年少ポールポジション(21歳72日)、最年少優勝・最年少表彰台・最年少ポール・トゥ・ウィン(21歳73日)を記録。ベッテルの名を一躍有名にしたグランプリとなる。

レッドブル時代 – 2009年~2014年

2009年にトロ・ロッソの親チームであるレッドブルに移籍。レッドブルではワールドチャンピオンを総なめにし続ける。2009年は2位、2010年から2013年まで4年連続のワールドチャンピオンという快挙を挙げる。自然吸気エンジンからハイブリッドパワーユニットに変わった2015年は、ルノー製パワーユニットにトラブルが多発、年間5位に終わり翌年よりフェラーリに移籍した。

フェラーリ時代 – 2014年~

メルセデスが圧倒的な強さを誇る中、そこそこの戦闘力を持ちながらも、マシントラブルや戦略ミスにより中々優勝に結び付けられない不遇のシーズンを送る。ハイブリッド・ターボエンジン導入4年目の2017年、史上最大規模のレギュレーション変革に見事対応したフェラーリSF70H、前半戦で4勝を挙げポイントリーダーとして後半戦に臨んだ。だが、第14戦シンガポールGPでリタイヤを喫した後、信頼性の問題が多発。安定した成績を挙げ続けたハミルトンにタイトルを許した。

2018年は開幕2連勝を飾るなど、5年ぶりのタイトル獲得に向けて好スタートを切ったものの、昨年同様にシーズン後半で失速。特にシンガポールGPで投入された空力アップグレードが上手く機能せず、数戦に渡ってパフォーマンス不足の状態での戦いを強いられた。結局第19戦メキシコGPでハミルトンの5度目のタイトルが決まり、ベッテルは2位に甘んじる事となった。