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トラック・リミット

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トラック・リミットとは、走行しても良いコース幅の限界のこと。コース上よりもコース外を走行した方がタイムが向上してしまうという問題に対処するため、2016年ハンガリーGPから電子センサーによってコース外へのはみ出しを検知し、違反した場合にはペナルティーが科せられることになった。

ペナルティーの内容

各グランプリ毎に設定されたコーナーにおいて、走行しても良いコース幅限界値を設定し、この限界値をマシンの4輪全てがハズレた場合に、以下のようなペナルティーが下される。

  • 予選時:ラップタイムの抹消
  • 決勝時:計4回の違反でドライブ・スルー・ペナルティー

何故コース外を走った方が有利なの?

アウト・イン・アウト

コーナーでタイムを稼ぐための基本はアウト・イン・アウトの走行ラインを取ることにある。詳しくは「アウト・イン・アウトとは?」を参照いただきたいが、コーナー進入時はなるべくコースの外側を、コーナリング中はコース内側を、そしてコーナーから脱出する際にはコース外側を走ったほうがタイムが伸びるのである。

そのため、ドライバーは可能な限りコース幅一杯を使ってコーナーを走り抜けようとするのだが、中にはコースを大きく逸脱した走行ラインを取るドライバーが出てきてしまう。こうなってしまうとコースそのものの意義が消え失せてしまうし、「スポーツにおける公平性」という観点において弊害が出てしまう。そこで「コースを逸脱したドライバーにはペナルティーを」ということでスタートしたのがトラック・リミットなのである。

トラックリミットは本来不要?

元々は電子センサーではなく、オフィシャルの主観的ジャッジによってトラック・リミットか否かが審判されていたが、これではあまりにも一貫性を欠いてしまうため電子センサーが導入された。そもそもコース外を走行したほうがタイムが向上してしまう様なサーキットの作り自体に問題があるため、ドライバーからの批判も多い。本来であれば、縁石グラベルなどによって、コース外を走行してしまうとタイムが著しく悪化してしまうようなサーキット作りが基本となるべきであろう。

電子センサー導入の際、セバスチャン・ベッテルやダニール・クビアト、ジョリオン・パーマーは批判的な発言をしていた一方、ジェンソン・バトンやフェルナンド・アロンソは肯定的な見解を示していた。