ドライバーを守るシールド
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シールド

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シールドとは、FIA国際自動車連盟がF1への導入を目指しているコックピット保護デバイスのこと。ドライバーが座るコックピットの前方に透明なスクリーンを設置することで、飛来物からドライバーを守る。2017年のイギリスGP金曜フリー走行で初めて実車テストされた。

ポリカボネート製のオープンキャノピーシステムであるシールドの最も大きな課題は、ドライバーの死角確保である。雨粒やタイヤのデブリ等が付着した場合、返ってドライバーの安全を脅かす事になりかねない。FIAは屋内外の両方でテストを実施しており、早ければ2017年の9月に行われるイタリアGPで、全車に装着するフルトラックテストを実施したい意向だ。

コックピット保護デバイス"シールド"
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2015年に米インディカーで、飛来物により死亡したジャスティン・ウィルソンの事故以降、急速に導入議論が高まったコックピット保護デバイス。これまでには「ハロ」と呼ばれる同様の安全装置が開発されてきたが、”見た目”に対する不評が多く、16年7月に行われたF1ストラテジーグループ会議で、別の案を模索するが合意された。”ハロ”の代替案として誕生したのが”シールド”である。