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HANSとは、頭部と首を保護する装置のことHead and Neck Support「ハンスまたはハンズ」と呼ばれる。衝突の衝撃によって起こる頚椎の骨折や、首が極端に伸びることを防止し、ドライバーの頭部がステアリングホイールに当たらないようにするためのもの。炭素繊維でできており、重さは700g程。F1では2003年に導入された。

HANS導入のきっかけとなったのは、1995年オーストラリアGP(アデレード市街地サーキット)での事故。ミカ・ハッキネンはタイヤウオールに衝突した際に頭部がハンドルに当たり頭蓋骨骨折し瀕死の重症を負った。FIAは安全対策に乗り出し、アメリカのミシガン州立大学教授のボブ・ハバード博士が1980年代半ばに発明したものをベースに、共同開発を行った。
 

HANSの仕様

ヘルメットと首のサポーター部を伸縮性の低いテザーと呼ばれるベルトで固定することによって、クラッシュ時に頭が振り子のように振られる動きを頭蓋骨と首の筋肉に分散して吸収させる。乗用車の場合はエアバックで頭を保護するが、レーシングカーの場合他の車との接触で動作してしまい勝手が悪く、頚椎の損傷には効果が薄い。テストによれば、HANSは事故時の頭の動きを44%、首に加わる力を86%減少させることが証明されている。

HANSの使用にはテザーを結ぶ対象となるヘルメットの装着が必須4点式以上のシートベルトで上半身が座席に固定されている状態が前提となる。

ニコ・ロズベルグによるHANS説明動画

HANS有り無しでの衝突時比較映像は必見