2002年F1オーストラリアGP
copyright redbullmotors

エアボーン・クラッシュ

  • Published:

エアボーン・クラッシュとは、マシンが宙を舞うようなクラッシュの事。他のマシンに乗り上げたり、車体下部に瞬間的に大量の空気が入り込むことで発生する。エアボーンは超高速のオーバルコースで特に多く発生している。これは、インディ500に象徴される様な時速300km超での走行の場合、何らかの原因で少しでも車体が浮き上がってしまうと、そこに一気に空気が流入してくるためである。他のマシンの乱気流等によって、マシンのフロントのダウンフォースが抜けたりすると、いとも簡単にマシンが浮き上がってしまう。”Airborne”は、空挺部隊を意味する英語である。

練習走行や予選など、単独走行中ならまだしも、近くに複数台のマシンが走行するレース中におけるエアボーンは、他車を巻き込んでの事故につながることが多く、極めて危険なクラッシュと言える。オーバルコースで行われるインディ500では、空中で進行方向に一回転する息を呑むようなエアボーンクラッシュも珍しくない。参考:恐怖…歴史に名を残すインディ500クラッシュ動画”5選”