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F1アメリカGP2016《予選》全ドライバーコメント

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メルセデスのルイス・ハミルトンがニコ・ロズベルグをコンマ2秒引き離してポールポジションを獲得した2016年のアメリカGP予選。各チームのドライバー、チーム代表のコメントを以下にまとめた。予選でのタイムなどの詳細なデータについては、2016年F1アメリカGP予選結果をご参照あれ。

メルセデス

ルイス・ハミルトン1位/1:34.999

「ハードワークを続けてきたので、チームの全員にとって素晴らしい結果となったよ。今日はすべてが上手くいったし、そのおかげで初のアメリカGPポールポジションを獲得することができて本当に嬉しいよ。ずっと1コーナーの扱いに苦戦していたんだ。どのラインを走るべきなのかを探っていたけど、それは簡単じゃないしそのためにタイムを失っていた。でも今日こうして正しいラインを見つけることができたんだ。今週末はうまくやれると感じているし、他のサーキットと同じように日曜日に挑むつもりだよ。ロングランのペースと同様に、スタートをうまくやるために多くの仕事をしてきたし、明日が楽しみだよ。」

ニコ・ロズベルグ2位/1:35.215

「Q3の最後のアタックは良かったよ。でもツイてないことにルイスの方がセクター1をうまくやってのけたんだ。今シーズンずっとそうであったように予選順位が全てじゃないし、明日のレースで勝てるチャンスがあると思っているよ。1コーナーまでにルイスを捉えてみせるつもりだけど、それができなかったとしてもここではオーバーテイクのチャンスが豊富にあるからね。ここで勝利を収めて日曜の夜にここから旅立てるといいね。」

レッドブル

ダニエル・リカルド3位/1:35.509

「もちろん今日の予選に満足してるよ。今日やれたベストだよ。僕らは良い進歩を見せてきたしより速くより速くなっていった。周りはソフトタイヤでスタートするけど、僕だけスーパーソフトでスタートすることになる。これが僕の味方をしてくれることを願ってるよ。そうなるかどうかは疑わしいけど、僕としてはこれに満足してる。スタートでの良い蹴り出しに繋がって最初の1周目で攻めることができるよう祈ってるよ。スーパーソフトはソフトほど長くは保たないから最初の方の数周をモノにしないとね。トラフィックの中で走ることは避けて、自分のペースで走れることを願ってる。」

マックス・フェルスタッペン4位/1:35.747

「2台ともが2列目というは全然悪いことじゃないよ。予選は良かったけど、素晴らしいってほどじゃなかった。Q2をソフトで挑んだことには満足してるよ。難しいことではあったけど良いラップだったしね。Q3の最初のアタックはちょっとビルドアップしちゃったけど問題なかった。2回めのアタックは最終コーナーまではうまくいってたんだけど、オーバーステアが出ちゃってタイムを失ってしまった。僕の前には3台のマシンがいるけど、レース中追い抜けるチャンスはあるし、ソフトタイヤでのスタートが手助けになることを願っているよ。メルセデスは予選でかなり速いことを見せつけたし、彼らを倒すのは厳しいかもしれない。僕らの焦点は後続のマシンだね。ダニエルと僕は違う戦略でスタートする。これは僕らが攻めることも守ることもできる選択の幅があることを意味するんだよ。明日はワクワクするようなレースになると良いな。」

マクラーレン・ホンダ

フェルナンド・アロンソ12位/1:37.417

「今日はQ3に行けるだけの速さがなかった。リズムも悪かったんだよね。周知の通り、Q3に進出して9位や10位になると、使い古したスーパーソフトでスタートしなきゃならないわけだけど、これが問題になったりするよね。なぜなら4・5週もすればタイヤがタレて来ちゃうので、他のマシンは簡単に僕らに追いつくことができるからね。そう考えると、11位というのは僕らにとってポールポジションみたいなものだし、12位というのは2位みたいなもんさ。新品タイヤでスタートすることはそれだけ攻められるってことなんだ。」

「メルセデスパワーユニットを積んでいるチームはみんな余分に出力がありそうだし、いつも以上に競争的だね。僕らにとってはちょっと厳しいことだよ。明日のレースでポイント獲得を狙うのであれば、戦略を練り上げて賢い方法を見つけ出す必要があるよ。」

ジェンソン・バトン19位/1:38.327

「19位という予選結果にはがっかりしてる。昨日は良いペースがあったし、今朝のFP3では8位と9位だったんだから。そうだよ、何かがうまくいってないんだ。最初ソフトタイヤで出ていったんだけど、僕らにはソフトタイヤでの充分な速さがないとわかった。トラフィックに捕まってしまって厳しいラップだったわけだけど。最終的にスーパーソフトに履き替えた時、正しい決断をしていればうまくいったはずだけど、実際はそうではなかった。」

「最終セクターで抜かなきゃならないマシンが4台もいたんだ。その中の最後のドライバーであるジョリオン・パーマーはどいてくれなかった。彼は僕を見つけるのがおそすぎてレーシングラインにとどまってしまっていた。だから最終コーナーで早めにブレーキングしなきゃならなかったんだ。あそこでは、ブレーキを遅らせて速い速度のままコーナーに飛び込んでいくのが何よりも重要なんだ。でもレーシングラインにいなけりゃそれはできないんだ。タイヤを必要以上に痛めてしまったし、がっかりしてるよ。」

「明日の決勝で上手くやれると良いけど、厳しい一日になると思う。レースペースは良いんだけど、ここでオーバーテイクをすることは僕らにとってはほとんど不可能に近いよ。」

長谷川祐介ホンダF1プロジェクトリーダー

「目標としていたQ3進出には至ることができませんでした。とは言え、このサーキットでのタイヤ摩耗の酷さを考えると、フェルナンドは自由なタイヤ選択が可能なポジションであり、それは明日の決勝で良い戦略を取ることができることを意味していると思います。運のないことにジェンソンはQ1でトラフィックに捕まってしまってセクター3で大幅にタイムを失ってしまいました。でもこれが我々の車のポテンシャルを示しているとは全く考えていません。明日彼が良いレースができることを祈っています。」

フェラーリ

キミ・ライコネン5位/1:36.131

「トップとのタイム差を考えれば、今日の結果には全く満足してないよ。やれることはやったと思うけど、理想的な順位とは程遠い。これが今日の現実だし、決勝ではより力強くならなければならない。昨日はセットアップで少し苦労したんだけど、少しばかり変更を施したんだ。その結果今日のマシンのハンドリングはかなり良かったよ。ただ速さが足りなかったし、全体的にもっとグリップが必要だね。明日は長いレースになるだろうね。ロングランのペースはすごく悪いわけじゃないので、明日は今日より良いと考えてるよ。もちろんベストを尽く続けるつもりだし、力強いレースができることを祈ってるよ。」

セバスチャン・ベッテル6位/1:36.358

「予選はそんなに良くなかったよね。レースではもっと良いと良いんだけど。今日のことを手がかりに、まだまだトライしていくし、何か違う方法を探してみるつもりさ。もちろん僕らの前のマシンとのタイム差には満足していないけどね。僕にとってはベストな予選じゃなかったんだ。マシンは良かったし、全体的にはOKだったけど、最終的には充分な速さがなかったんだ。Q3では少し良いラップを刻むことが出来たけど、僕らの前のマシンと比較すると僕らは明らかに手落ちだったよ。明日は今日とは違う日になることを願ってる。」

「最後のアタックでは少しばかり攻撃的になりすぎてしまった。すべてのセクターで劣っていたわけだけど、鈴鹿の高速コーナーでは競争的だったのに、ここではそうではないということについては検証の余地があるよね。」

フォース・インディア

ニコ・ヒュルケンベルグ7位/1:36.628

「着実な7位というのは良い結果だよ。最速の3チームに続く4チーム目というのは、現実的に望める一番の位置だよ。僕らは今日ここで上手くやれたとおもうけど、後続のマシンとのタイム差にはとても驚いているよ。スタートと最初の1周は、決勝レースでの重要ポイントだから、トラブルがないように気をつけなきゃならないし、ハードに攻めなきゃならない。今夜の僕らの焦点は、正しい戦略を選択することさ。ここでは戦略の幅があると考えてるので、どの戦略が一番有効なのかをしっかりと見ていく必要があるんだ。前と後ろのマシンとのタイム差を考えると、明日の決勝では単独走行になりそうだね。良い結果を目指すよ!」

セルジオ・ペレス11位/1:37.353

「予選に限らずFP3も同じく、今日はなんだか雑な一日だった。かなりペースが悪かったし、昨日のパフォーマンスと比べると幾つかを失った形になった。今朝、マシン後方のパーツのひとつに問題が見つかったんだ。それは僕のペースに影響をあたえるものだった。予選に入るまでは解決できたと思っていたけど、ブレーキングゾーンでのチームメイトと僕のデータが示すように、僕はまだ問題が残っているんじゃないかと考えているんだ。高速コーナーでマシンが神経質な感じがするんだよ。僕がどこでタイムを失っているのかを理解できることを祈っているし、解決策が見つかればと思ってる。明日のレースに影響ないといんだけど。」

トロ・ロッソ

カルロス・サインツ10位/1:37.326

「これ以上嬉しいことなんてないよ!二回もパンクしてしまった残念なFP3の後、Q2で突然良いタイムが出てQ3に進出できたんだ。驚くべきことさ!無線で順位が知らされた時、本当に嬉しかったよ!チームも同じだと思う。幾つかの厳しいレースの後に僕らが求めていたのはまさにこれだよ。今日は2016年の忘れられない思い出の一つになるよ。明日は厳しいレースになると思うけど、ポイント獲得をかけて戦えると思っている。」

ダニール・クビアト13位/1:37.480

「悪い予選じゃなかった。ちょっとしたバランスの問題があって、今日のマシンは僕にとってはちょっと難しかったんだ。そのことでコンマ数秒かそこいらを失っちゃったことを考えれば、そんなに悪いタイムじゃなかったしQ3にかなり接近していた。良い面に目を向けると、明日のレースではタイヤ選択が可能だし、戦略という観点から言えばとても需要なことだ。レースでは何が起きても不思議はないし、中盤はとても接戦になるだろうから、ポイント獲得にむけて戦ってみるよ。」

ウィリアムズ

バルテリ・ボッタス8位/1:37.116

「チームにとっても僕にとっても良い予選だった。今日フォース・インディアは僕らよりペースがあったわけだけど、明日の決勝のスタートでは彼ら二台の間に僕らが割って入ることになる。明日は長い一日になるね。レースペースでは彼らに匹敵できるとわかっているよ。今朝のFP3から成し遂げたセットアップ上の改善は、僕らの助けになると思っている。フォース・インディアとはとても接戦になるだろうし、攻撃的なバトルになると思うよ。僕ら2台ともが彼らの前に出られるよう全力を尽くす必要がある。これは勝てる試合だよ。」

フェリペ・マッサ9位/1:37.269

「予選で良かった点は、フォース・インディアの2台のマシンに割って入れたことだね。明日のレースにとって有益だよ。唯一の残念な点は、ニコ・ヒュルケンベルグとのタイム差が、僕らが思っていた以上に大きいことだ。でもこのサーキットでは僕らはショートランよりロングランのペースのほうが良いから、これが助けになると思う。獲得できる最大限のポイントを取るために、明日は全てを上手くこなす必要がある。特に戦略面でね。」

ザウバー

マーカス・エリクソン16位/1:39.356

「金曜日は微妙だったしマシンを心地よく感じられなかった。今日のために夜通しかなりのハードワークをこなしたよ。FP3では正しい方向にステップアップできた。予選では今まで以上にマシンがよかった。みんなの良い仕事の成果だね。予選には満足している。Q1では14番手のタイムだったし、Q2では新品タイヤが残っていなかったけど、16位という順位はまともにレースをすることのできるものだし、明日の決勝では中断に追いついていけるように願っている。」

フェリペ・ナスル21位/1:38.583

「明らかに満足できる順位じゃなかった。昨日の結果を考えれば尚更にね。フリー走行でのマシンのバランスにはかなり満足していたんだけど、予選ではマシンの何かが悪かったんだ。何が問題なのかを調べ上げて明日のために改善できるかどうか調べる必要があるよ。」

ルノー

ケビン・マグヌッセン18位/1:38.317

「期待してた結果にはならずイライラしている。昨日のマシンがとても良かったので、セットアップは何も変えなかったんだけど、トラックに出てみたらマシンがまるで別物のようでね。昨日は良かったけど、今日はそうではなかったということさ。何が起きているのか調べる必要があるよ。良いレースペースがあることを願っているし、ここはオーバーテイクが可能なサーキットだからね、意味のある結果を手にすることはまだ不可能じゃないよ。」

ジョリオン・パーマー15位/1:37.935

「今日はマシンから全てを引き出せたと思う。今までで最も良い予選だったと思うし、嬉しく感じてる。Q1とQ2をともに1回のアタックだけで終えることが出来たし、両方共良いアタックだったから15位という結果には満足してるよ。明日のレースペースがどの程度なのかを説明するのは難しいけど、良い一日になることを願ってる。」

マノー

パスカル・ウェーレイン20位/1:38.548

「今朝は本当に難しかった。スピンしてグラベルで止まってしまったことで、セッションの半分以上を失ってしまった。FP3の最後6分で戻れたことはとてもラッキーだった。チームは素晴らしい仕事をしてセッション終了間際に僕をタイム計測させるべくトラックに送り出してくれた。今週末はこれまでFP2しか走行していないので、毎ラップが決定的に重要だった。クルーのみんなにお礼を言わないとね。」

「持てる全てを出し尽くしたよ。ここは僕にとって初めての場所だから、予選までに各コーナーに慣れてサーキットの特徴を理解しそして良いリズムを見つける必要があった。時間内にリズムを見つけられるなんて思ってもみなかったよ。グラベルにはまった時、FP3の後はがっかりしていた。思いもよらなかったからね。正直に言えば、どうしていいのかしばらく悩んだよ。だから極度の重圧があったんだ。だからこそ予選でのタップに本当に満足しているし、明日のレースがまちきれないよ。」

エステバン・オコン22位/1:38.806

「スーパーソフトタイヤに手こずっていたんだ。ホイールナットに問題があってガレージから出るのがかなり遅くなってしまった。だからアウトラップを急いだんだけど、これが悪かった。全体的に難しい予選だった。ちょっとしたミスをしていくらかタイムを失った。ここはトリッキーなサーキットだよ。」

「明日はチーム毎にかなり異なる戦略をとるだろうね。おもしろくなりそうだよ。僕らの戦略は決まっているし、どうなるか様子を見てみよう。良いスタートを決める必要があるし、願わくばそれによって幾つか順位を上げられればと思う。いずれにせよ、良いバトルを期待している。」

ピレリ

ポール・ヘンベリーモータースポーツ・ディレクター

「明日の戦略に影響を与える予選にとって、今日は最高のコンディションでした。メルセデス陣営の二台とレッドブルのフェルスタッペンはソフトタイヤでスタートすることになります。明日のレースでは幅広い戦略が考えられます。午前中とくらべて午後は大幅に路面温度が上昇しました。明日の決勝でも同じようなコンディションになるのではないかと予想しています。今までスタートでの大幅な順位アップにどれだけ戦略が寄与するかを見てきました。明日は波乱のあるレースを期待できるでしょう。」

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