マクラーレン・ホンダのエリック・ブーリエ

シャシー性能に自信満々のマクラーレンホンダ「次のモナコGPは期待できる」2017年F1スペインGP決勝後コメント

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フェルナンド・アロンソが予選7番グリッドを獲得したことで大きな期待が寄せられたマクラーレン・ホンダであったが、決勝では1ポイントも獲得できず不甲斐ない結果に終わった。ウィリアムズのフェリペ・マッサとの接触によって、1周目に大きく順位と落としたアロンソは12位、最後尾からスタートしたストフェル・バンドーンは同じくマッサとの接触によりサスペンションを破損しリタイヤを喫した。

結果的には、マクラーレン・ホンダのスペインGPは陽気なブラジリアン・ドライバーが鍵を握った形になったが、アロンソもバンドーンもマシンには十分な速さがなかったと語っており、アロンソに言わせれば仮にマッサとの接触がなかったとしてもポイント獲得は不可能だったと言う。それとは対照的に、レーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、自社製シャシーの性能に自信を見せるとともに、このシャシーによって次戦モナコGPが期待できるものになるのは明らかだと主張する。スペインGP決勝レースを振り返りブーリエがコメントを発表した。

マクラーレン:スペインGP決勝後コメント

エリック・ブーリエレーシングディレクター

「昨日勇気づけられる予選結果であっただけに、今日我々がとても失望していることは言うまでもありません。フェルナンドは1周目にフェリペと接触しコース外に出てしまい、あっという間に6グリッドも順位を下げる事になってしまいました。彼に過失はありません。彼はその後もできるだけハードに攻め立てましたが、ギャップが大き過ぎたため孤独なレースを繰り広げ12位という結果に終わったのです」

「今朝パワーユニットの幾つかのコンポーネントを交換したために10グリッド降格ペナルティとなったストフェルは、最後尾となる20番グリッドからのスタートを余儀なくされました。レース序盤には、かなり積極的にそして非常に上手くドライブしていたことで、20周目までに16番手に浮上してくれました。ジョリオン・パーマーに対する力強いオーバーテイクがハイライトでしたね」

「残念なことに、33周目にウィリアムズのフェリペと接触してしまいサスペンションが壊れてしまいました。これによって彼のマシンは走行不能に陥りレースが終了となってしまったのです。結果的に今日は忘れる去るべき1日となってしまいましたが、今週末はポジティブな点がありました。予選での堅実なペースは特にそうです。MCL32は我々のドライバーが大きな信頼を置いているシャシーであり、その性能によって次戦モナコが良いレースになることは明らかなことです。モンテカルロ市街地コースは曲がりくねったコースであり、2週間後我々は再びライバルたちと激しい競争を繰り広げることになるでしょう」


モナコGPでは、インディ500に参戦するアロンソに代わって、昨年までステアリングを握っていたジェンソン・バトンがチームに復帰する。決勝の順位結果・レース展開については2017年F1スペインGP《決勝》結果とダイジェストを参照されたい。

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