ホンダF1の長谷川祐介
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ホンダF1長谷川祐介「モナコGPはマクラーレン・ホンダ躍進の好機」2017年F1スペインGP決勝後コメント

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ホンダの主席研究員でありF1総責任者の長谷川祐介は、スペインGP決勝レース結果に失望していると語る一方で、次のレースである第6戦F1モナコGPがマクラーレン・ホンダにとって大きなチャンスになると述べた。

パワーユニットの低速域でのパワーとトルクを向上させるため、ホンダはスペインGPに数多くのアップグレードを投入した。その成果もあって、13日の予選でフェルナンド・アロンソが今季初のQ3進出を成し遂げ7番グリッドを獲得、レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、ホンダのアップデートが無ければ不可能な結果だと評した。

入賞の期待がかかった14日(日)の決勝であったが、1周目にウィリアムズのフェリペ・マッサに押し出される形でアロンソがコースオフ、グラベルの餌食になる苦しいスタートを強いられ、順位を5つ落とす12位でゴールした。ストフェル・バンドーンはレース直前にパワーユニットのコンポーネントを交換、10グリッド降格ペナルティを受け最後尾からのスタートを強いられた。徐々に順位を上げたバンドーンだが、35周目にマッサに接触しサスペンションを破損しリタイヤを喫した。

アクシデントの責任を問われたバンドーンは、次戦モナコGPで3グリッド降格ペナルティが科せられるが、長谷川はそれでもなおモンテカルロ市街地コースでのグランプリがマクラーレン・ホンダ躍進の好機であると主張する。

ホンダF1:スペインGP決勝後コメント

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

「昨日の予選で母国GPのフェルナンドが素晴らしい結果を出してくれた後だけに、今日の結果にチーム全員が失望しています。オープニング・ラップで不運なインシデントに見舞われ順位を落としたにも関わらず、フェルナンドは諦めることなくしっかりレースを戦ってくれましたし、前を行くマシンを追いかけながら励みになるペースを示してくれました。ペースは良かったですし、ポイント獲得のための十分な競争力もあったと思っていましたので本当にがっかりしています」

「ストフェルにとっては厳しいレースとなりました。彼は最後列からのスタートを余儀なくされた上に、レースの途中でリタイアすることになってしまいました。彼は今難しい時期を過ごしていると思いますが、我々は彼と力を合わせてこの状況を乗り越えるつもりです」

次はモナコGPとなりますが、ここでのグランプリは我々にとって大きなチャンスになるでしょう。ここは極めてテクニカルなサーキットであり、真のドライバーズサーキットです。ストフェルとジェンソンが良い走りを見せてくれる事を祈っています


28日(日)に開催されるモナコGPでは、同日行われるインディ500に参戦するアロンソに代わって、昨年までマクラーレン・ホンダのレースドライバーを務めていたジェンソン・バトンがチームに復帰する。伝統のモナコの行方や如何に?スペインGP決勝の順位結果・レース展開については2017年F1スペインGP《決勝》結果とダイジェストを参照されたい。

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