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“速さ”と”リタイヤ”はほぼ同義、圧巻の走りを見せたベッテル / 2017年F1モナコGP決勝コメント

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チームのピットストップ戦略がライコネンをトラフィックの中に押しやらなかったならば、ベッテルの優勝はなかったかもしれない。とは言え、ライコネンがピットに入ってからの猛プッシュは圧倒的であり、スーパーソフトに履き替えた後の速さには凄みがあった。モナコにおいては、”速さ”と”リタイヤ”はほぼ同義であり、ベッテルはその事を重々承知の上でマシンを駆り立てた。スクーデリア・フェラーリは16年ぶりにモナコGPでのワン・ツーを成し遂げた。

第一スティントではポールのライコネンがレースをリードしていたが、チームはライコネンを先にピットインさせた。アウトラップで渋滞に巻き込まれたライコネンに為す術はなく、ベッテルはライコネンをオーバーカットし優勝、25ポイントを獲得してランキング1位を維持した。

ベッテル:モナコGP決勝を終えて

セバスチャン・ベッテル決勝: 1位, 予選: 2位

信じられない一日だった。キミも僕もリアタイヤに手こずってたから、ピットストップする直前の自分のペースには驚いたよ。あの時のラップは昨日の予選よりも良かったよ。こんなに速く走れるとは思ってもみなかったから、レース途中の段階では、”今日は2位だな”って思ってたんだ。

ピットストップ後の第二スティントが優勝への正念場だったね。先頭に立って優勝するのはたまらないよ!あの何周かはアドレナリンが出っぱなしだったんだ。トラフィックの中で走らないで済んだのが助けになったのは確かだよ。良いリズムで走れたからね

今週末の僕らにはワンツーフィニッシュのチャンスがあった。チームはそれをモノにしたんだ。今日はたくさんポイントを獲ったし、モナコでのフェラーリの優勝は久しぶりだから最高だよ。チームは切磋琢磨しながら成長し続けているんだ。


決勝でのピットストップ戦略について、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは「キミのピットストップは予定通りだった。セブ(ベッテルの愛称)はリカルドから順位を守るためにそのまま留まった」とコメント、他意はなかったと主張している。

017年第6戦F1モナコGP決勝レースの詳細については、F1モナコGP《決勝》結果とダイジェストを参照されたい。

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