インタビューに答えるルイス・ハミルトン
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予選14番手ルイス・ハミルトン戦意喪失か?「モナコGPはボッタスに勝ってほしい」

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まさかの予選Q2敗退を喫したルイス・ハミルトンは、28日(日)のF1モナコGP決勝レースで、チームメイトのバルテリ・ボッタスに優勝して欲しいと考えている。

抜けないサーキット、モンテカルロ市街地コースのスタートグリッドを争う大事な予選で、ハミルトンは14番手という結果だった。マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが3グリッド、ジェンソン・バトンが15グリッドそれぞれ降格ペナルティーを受けるため、ハミルトンは12番グリッドからモナコの決勝レースをスタートする。

「週末はほぼ終わったようなもの」

F1公式のインタビューに応じたハミルトンは、12番スタートから何ができるか?との質問に対して「予選Q3に入ってしまえば週末は殆ど終わったようなものだよ。できることは何もないんだ。何とかして明日の決勝ではバルテリに勝ってほしいね」と答えた。

「彼ならフェラーリ勢の前に出ることも出来るし、そうなればチームにとって喜ばしい事だからね。コンストラクターズで彼らを倒したいと思ってるし、僕が彼より前に出るのはすごく厳しいしね。もちろん僕だって決勝では出来る限りの事はやるつもりだし、オーバーテイクのために多少のリスクを取るつもりだよ!」

「出来る限りの事はやる」「マシンから全てを引き出せなかっただけ」と語りながらも、ハミルトンのモチベーションが下がっているのは否めない。ハミルトンは、予選直後に「かなり凹んでる」と相当の失望感を露わにしていた。

何故ハミルトンは後方に沈んだのか?

今回の失速の原因については、チーム代表のトト・ウォルフもハミルトンも、現時点ではまだ原因は特定できていないというが、恐らくはタイヤの問題であると考えられている。ハミルトンは第4戦ロシアGPでも似たような状況に見舞われており、タイヤのオーバーヒートに苦しんでいた。ただしロシアの時とは異なり、ボッタスとハミルトンのタイヤ温度に明らかな相違があった、というわけではないようだ。

「ソチでは二台の車でタイヤ温度にかなりの違いが見られたから、それが問題の原因だということは明白だったんだけど、ここでは僕らはまだ完全に状況を理解できていないんだ。ガレージを出る時もいつものようにやるべき事をやったんだけど、タイヤの状況は変わってしまったんだ。フロントとかリアって事じゃなくて、全てのタイヤが突然ウインドウ外に出ちゃったんだよ」

タイヤの性能をフルに引き出すためには、そのタイヤが持つウインドウ=作動温度領域、にタイヤの温度を収める必要がある。高すぎてもダメだし低すぎてもダメ、タイヤはきちんと作動してくれない。予選の詳しい模様については、F1モナコGP《予選》結果とダイジェストを参照されたい。

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