F1メキシコGP
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F1メキシコGP2016《予選》全ドライバーコメント

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メルセデスのルイス・ハミルトンがニコ・ロズベルグをコンマ2秒引き離してポールポジションを獲得した2016年のメキシコGP予選。各チームのドライバーのコメントを以下にまとめた。予選でのタイムなどの詳細なデータについては、2016年F1メキシコGP予選結果をご参照あれ。

マクラーレン

フェルナンド・アロンソ11位/1:20.282

「11位はレース戦略から見れば一番いいポジションだと思う。スタートタイヤも選べる(11位以降はスタートのタイヤを自由に選べる)し、きれいな列でスタートできるからね。だから今日はうまくいったと言えるだろう。」

「残念ながらここでは十分な速さがなかったよ。数戦前まではコンスタントにQ3に進み7位8位を争っていたけどここでは9位10位を争っている。そうした中で今日の順位はまあまあなんだけど、そこじゃないんだよ。重要なのはなぜこのサーキットでペースが悪いかを理解することだから。」

「タイヤのデグラデーションが明日のキーワードになるだろう。チームによってもセットアップによっても異なるだろう。刻々とかわっているからね。明日の状況を予測することは難しそうだから、我々は柔軟に対応する準備をする必要があるね。それからそのとき何ができるかだろう。」

「最後に、明日はトラフィックを避けることを最優先にすることが大事なんだ、せっかくタイヤチョイスができるんだからね。」

ジェンソン・バトン13位/1:20.673

「僕のQ2のベストラップはユーズドタイヤで出したものだったんだ。最後のランでは新品タイヤを第1セクターで機能させることができなくてコンマ3秒も失ってしまっていたんだ。第2、第3セクターは良かったんだけど。」

「現実的に考えて11位と12位が僕らの最善のシナリオだった。まあでも11位と13位でも悪くないよ。13位はきれいな列からスタートできるわけだしタイヤ選択もできるんだから。もし9位や10位でスーパーソフトでスタートしなければならないとしたらお手上げだよ。スーパーソフトはかなり扱いずらいからね。」

「今日の予選よりペースがよくなることを願うよ。悪い形ではないから明日のレースに期期待しているよ。」

長谷川祐介ホンダF1プロジェクトリーダー

「昨日と今日の走りには大きな意義があります。昨年抱えていた高地でのパワーユニット問題は改善し信頼性もありました。他のサーキットと同じようなパフォーマンスを引き出せています。もちろんサーキット内での相対的な順位は変わりませんが順調にステップアップしています。」

「このコースではタイヤを温めるのに時間がかかることはわかっていたので、チームとドライバーはタイムを出すために素晴らしい仕事をしたと思います。Q3に進めなかったのは残念ですが、スーパーソフトでの走行が難しいことはわかっていたのでタイヤ選択ができるこの順位は我々のアドバンテージになるはずです。」

メルセデス

ルイス・ハミルトン1位/1:18.704

「今のところ堅実な週末だと思う。ポールポジションを獲得したけど、本当のところQ3はあまり良くなかったんだ。セッションを通して目標とするデルタタイムで走ることができてなくてQ3の最初のラップでは多くのタイムを失っていたんだ。2回目のアタックもうまくいかなかった。もしうまくまとめることができていればあとコンマ3から4秒縮められていたと思うよ。」

「決勝のレースは1コーナーまでが長いのでスタートが重要になるだろう。僕たちは良いタイヤ(ソフトタイヤ)でスタートし、ロングランペースは力強いので期待できるね。レッドブルはスーパーソフトでのスタートだからわずかにアドバンテージがあると思うけど、あまり長くもたなそうだよね。僕らの戦略担当はいつも素晴らしい仕事をしてくれるから、ソフトタイヤで長く走れるようにフラットスポットを作らないよう気をつけていれば(もしスタートでレッドブルに抜かれたとしても)抜き返せるだろうし。まあでも車はすごくいいからこのまま明日もいけることを願うよ。ここではまだ優勝してないけど、今週末はこの素晴らしい観衆の前でポディウムに上がりたいね!」

ニコ・ロズベルグ2位/1:18.958

「今週末は自分のリズムになるまで少し時間がかかってしまったよ。Q3の最後には車の感覚もあってきて良いラップがまとめられたけど、ルイスのほうが速かったね。ポールポジションを逃したのは残念だけど、一方で2位スタートは悪くないよね。スタートから1コーナまでは距離があるからチャンスはあるよ。今年何度かポールが重要でないことを感じたしね。チャレンジングなレースになるだろうし、レッドブルにも気をつけないといけない。メキシコのファンはきっと日曜日も楽しんでくれる。彼らはとても情熱的で、トラック上から見る景色は素晴らしかったよ。」

レッドブル

マックス・フェルスタッペン3位/1:19.054

「予選の結果に満足しているよ。2列目はスタートで勝負できる理想の位置だからね。今週車は良かった。メルセデスと争えるところまでは行かないにしろかなり近付けているのは良い成果だね。Q2のアタックはすごく良かったんだけどQ3では同じようにいかなかったんだ。通常一番速い第1セクターで苦戦した。ほんの数分で路面コンディションが変わってしまったみたいだった。トラック上にいるみんなが同じ状態で滑りやすい路面に対応しなければならなくなっていたんだ。面白かったよ、ちょっと別の種類の面白さだけどね。他のサーキットの中にはパーフェクトラップを決めることは難しくない所もあるけど、ここは難しいんだ。1コーナーまでの距離が長いからスーパーソフトでスタートする僕らが追い抜けるチャンスはある。レースペースもいいから明日が楽しみだよ。」

ダニエル・リカルド4位/1:19.133

「頑張ったんだけど、正直なところ僕の最終ラップはひどいものだったんだ。1コーナーから6コーナーまでの間ですでにここまでの自分のタイムからコンマ4秒失っていてそこから巻き返せなかった。ポールとの差はコンマ4秒、改善の余地はあったと思うけどもっと悪くなっていた可能性もあるからね。路面は滑りやすくなっていていい落とし所を見つけることができなかった。」

「Q3では特にラップの前半で確実にパフォーマンスが落ちていたんだ。でも僕らは2列目だから問題ない。明日どうなるか様子を見てみようよ。いいレースができるんじゃないかな。でも今日の予選を終えて見ると明日も何が起きるかわからないけどね。」

フェラーリ

キミ・ライコネン6位/1:19.376

「Q1での車の感覚はFP3よりも良かったんだ。Q2になるとタイヤに一貫性がなくなった。Q3でもまた同じような状態だったけど最初のラップの後半部分は何か変で、いくつかの場所で急に速くなったような感じがしたんだ。」

「2回目のアタックでは理由は何であれストレートで全くスピードがなかった。最終アタックで突然遅くなったのは残念だよ。何が原因か調べる必要があるね。今日の順位にはがっかりだけど、明日何ができるかだ。」

セバスチャン・ベッテル7位/1:19.381

「車は速かったからかなりがっかりだよ。Q2はソフトタイヤで簡単にタイムが出せたんだ。スーパーソフトに履き替えた途端一変した。昨日はスーパーソフトから多くを引き出す事ができていたのに今日は全く無理だったんだ。いくつか試してみたけど全然駄目。時間を戻すことはできないから何が原因なのか調べてみないとね。僕ら以外はみんなスーパーソフトでコンマ5秒位タイムが上がっていたんだからね。」

「車は速いし間違った方向には行ってないはずなんだ。レースは簡単ではなくなってしまったけどまだチャンスはあるはずだよ。」

フォース・インディア

ニコ・ヒュルケンベルグ
5位/1:19.330

「良い予選だったし結果に満足してるよ。僕らのマシンは最近どのサーキットでもうまく動いている。予選の間ずっと路面が改善していたので、どんどん感触が良くなっていったよ。Q3の最初のアタックは文句なしの出来栄えだった。今シーズンで最も良かったと思う。これ以上は何も引き出せなかったよ。」

「スタートを上手くやる必要があるよね。前戦のようなことにならないようにね。1コーナーは独特でダイナミックだから、耳を使って周りの音を聞きながら走る必要があるよ。決勝を考えると理想的な位置にいるし、今日の結果を超えられるよう突き進むつもりだ。」

セルジオ・ペレス
13位/1:20.287

「今日はQ3に進めず残念だよ。でも決勝では挽回できると思っているので楽観視してる。Q2ではソフトタイヤでQ3に進出できるか試してみたけど、二回目のアタックでスーパーソフトに戻したよ。最後のアタックでちょっとミスしちゃってそこで終わってしまった。1コーナーに入る時にフロントをロックさせてしまいワイドに膨らんでしまった。ファンにはこのミスを謝りたい。でも明日のレースでは何か良い贈り物ができると思ってる。」

「FP3から予選の間でマシンを改善できたのは良いことだ。レースペースはかなり良いし、明日は良い結果が出せると思っている。」

ウィリアムズ

バルテリ・ボッタス
8位/1:19.551

「良い予選だった。あるべき順位につけたと思うよ。決勝ではスーパーソフトでスタートしなきゃならないので、Q2をソフトタイヤで通過できなかったのは残念だけどね。スーパーソフト、ソフト、ミディアムの各タイヤでは寿命がかなり違うので、賢い戦略を練る必要があるんだ。明日はすべてをうまくやらないとダメだね。決勝のことを考えると、フォース・インディアの二台の間に割って入れたので良いスタート順位だと思うよ。僕らの目標は彼ら2台の前でゴールすることさ。彼らに勝つよ。」

フェリペ・マッサ
9位/1:20.032

「とても難しい予選だった。僕はタイヤに苦労しちゃってね。タイヤをうまく機能させるために2周も使ったんだけどね。あらゆることを試してみたけど、うまくタイヤを機能させることができなかった。一番良かったタイムは、FP3での燃料をたくさん積んでいて回生パワーが少ない時に出したやつかな。すべて完璧に仕上げて予選に臨んだんだけど、ツイてないことに良いタイムが出せなかったんだ。」

「そうは言ってもTop10にいるし、明日の決勝レースは厳しいものになると思っているので、フォース・インディアよりもポイントを獲得することに集中する必要があるよ。」

トロ・ロッソ

カルロス・サインツ
10位/1:20.378

「かなり嬉しいよ!路面状況が難しい週末だったからね。正直に言うと、Q1が始まった時はQ3に行けるとは思ってなかったんだけど…ほらこの通り。FP3につづいて2度めの10番手さ!僕とチームにとってはこれ以上無い結果だよ!最近はマシンをかなり信頼できているし、その結果がこういった順位に結びついているんだと思う。とくかく全力でプッシュ出来ているし、週末を通して改善できているし、そしてこの順位を獲得できたんだ。」

「いい感じに過ごせているし、僕もチームもこの結果を本当に誇らしく思ってる。ここ数戦で僕らが成し遂げたことは、簡単なことじゃないよ!すっごい嬉しい。明日はタイヤ戦略的に不利だから、僕にって決勝は厳しい戦いになると思ってる。最初のスティントをスーパーソフトタイヤで走らなきゃならないからね。後続のマシンは積極的にオーバーテイクを狙ってくるだろうしね。警戒する必要があるけど面白くなりそうだね!」

ダニール・クビアト
18位/1:21.454

「すっごい悔しいよ…Q1の最初のアタックのあとで電気系のトラブルに見舞われたんだ。僕の予選はあまりにも早く終わってしまった。その時点までは、路面コンディションが変化し続けていたにも関わらず、マシンはすごくいい感じだったんだよ。Q2は楽にいけると思ってた。決勝でどうなるかみてみよう。多分面白いレースになるだろうし、全力を出し切るつもりさ。」

ハース

ロマン・グロージャン
21位/1:21.916

「何が起こったのかよく分からないよ。FP1では調子良かったし、FP3の最初の走行も問題なかった。でもその後おかしくなったんだ。何が起こったのかを分析する必要がある。明らかに何かが上手くいっていないんだ。グリッド最下位は受け入れがたいよ。」

「トップスピードは良いけど、グリップがなくバランスも悪い。バランスのあるマシンであれば、低いグリップでも何とか対処できるけどそうじゃなかったんだ。何もできることはないよ。あるコーナーではオーバーステアで、その次はアンダーステアだったりして不気味だよ。全員にとって大変な週末だったと思うけど、舞い戻ってこれることを祈ってるよ。」

エステバン・グティエレス
17位/1:21.401

「僕らにとってはかなり難しい週末だった。予選は厳しくなると思っていたけどベストを尽くしたよ。チームと素晴らしいファンのためにマシンから限界を引き出そうとしてたよ。最初の走行で十分ではないことが分かっていたので、アグレッシブになる必要があった。時には上手くいくし、そうじゃない時もある。でも、少なくとも全力を尽くしたと思うよ。マシンから降りた時は全然うれしくなかったけど、ピットを歩いていると皆が歓声をあげてくれた。彼らのサポートは本当に嬉しい。モチベーションが全く違ってくるし心から御礼が言いたい。」

ルノー

ケビン・マグヌッセン
14位/1:21.131

「予選にはかなり満足してるよ。路面温度が下がったせいだと思うけど、マシンの挙動はおかしいし、タイヤは全然グリップしないわで、FP3は難しいセッションだった。予選は快適だったしこれ以上は引き出せなかったと思うよ。例え完璧なラップだったとしても13位は難しかったよ。」

ジョリオン・パーマー
タイムなし

「FP3では良い感触だったしマシンにも満足していたので、予選を座って眺めることになってしまったのは凄く不満の残るものだった。FP3での走行中に、最終コーナーでワイドになって縁石を跨いでしまった。ぶつけた感じがしたけっど大きな問題になるとは思っていなかった。シャシーが壊れていることがわかった時とてもがっかりしたよ。Q2は確実に行けただろうからね。明日はポイント獲得のために全力で行くよ。」

ザウバー

マーカス・エリクソン
15位/1:21.536

「僕らにとってちゃんとした予選になった。正しい方向に進んでいることを示せたし、それが報われた。全員が今日のパフォーマンスに満足してるよ。タイムが接近していたので、Q2進出は簡単じゃないと分かっていた。Q1をうまく走りQ2に進めたことは素晴らしいね。15位で決勝をスタートできるのは良いことだし、明日はポイントを獲得できる自身があるよ。」

フェリペ・ナスル
19位/1:21.692

「予選は期待していたほどじゃなかった。FP3の前に、僕らはもう一台のマシンに同じセットアップを施すことを決定したんだけど、結果は完全に分かれた。僕は全体的に多くのコーナーでグリップが不足していたんだ。もう一台のマシンはうまく機能していたようだから、参考にするよ。ロングランでのペースは良いので、明日の決勝では挽回できる自信がかなりあるよ。」

マノー

パスカル・ウェーレイン
16位/1:21.785

「とりあえずすっごい幸せだよ!特にチームのためにね。僕らはこの結果を必要としていたんだ。今年4度目のQ2進出だし、この位置を願ってたんだ。みんな毎週素晴らしい仕事をしていて、毎戦ステップアップを果たしてきた。そんな後だから興奮してるよ。」

「1週を通してアンダーステアとオーバーステアが多く出るのでここは本当にチャレンジングなトラックだよ。でも上手くやれる方法を見つけたし、期待を上回る結果を出すことができた。もう少しやれたとは思うけど、他のマシンは新品タイヤを使えたものの、僕らはには残っていなかったので、これ以上ラップを上げることはできなかったよ。」

「16位という順位は最高だよ。明日は良いスタートを決めないとね。出来る限りプッシュするよ。前にいるマシンに挑戦するつもりだし、あらゆることが可能だと思っている。かかってこい。」

エステバン・オコン
20位/1:21.881

「あまり良くない一日だった。マシンにかなり手こずっていたし、自信を持ってプッシュできる状態ではなかった。スピードラップでは二番目の速さだけど、そんなに嬉しいことじゃないよ。マシンから限界を引き出しているという証明ではあるけど、(ストレート以外の)残りのトラックで上手くやれていないってことでもあるしね。まあ、これまでの週末はとても不満の残る内容だったから、まだ頑張るつもりさ。パスカルのために嬉しく思うよ。チームにとって素晴らしいことだし重要な事だ。」

「細かな調整だけであっても、明日のためにまだ改善できる余地があると思ってるよ。問題を解決できていないまだから、レースに向けてポジティブなところを残しておく必要があるよ。明日は持てる全てを出し尽くすつもりさ。」

ピレリ

ポール・ヘンベリー
ピレリ・モータースポーツ・ディレクター

「高い路面温度と気温のために、路面が改善しました。コンディションはまだまだ変化しそうですし、恐らくはより柔らかい側のタイヤが上手く機能するようになるのではないでしょうか?去年はほとんどのドライバーが2ストップでレースを走りました。明日は1ストップで走るところも出てくるでしょう。ソフトタイヤでスタートするマシンは特にそうでしょう。いずれにしても明日は幅広い戦略が可能となりそうです。」

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