マクラーレン・ホンダMCL32
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ペナルティー乱舞、17年F1イタリアGPでの降格処分は9名で計150グリッド

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2017年のF1イタリアGPでは、多くのチームがエンジンやギアボックスの交換を実施、結果的に全チーム合計で150グリッドものグリッド降格処分が下される事になった。対象となるのは全部で9名、エントリー台数が20台である事を考えると、これが如何に凄まじい数であるかは明らかだ。

コスト削減の一環として、F1では年間に決められた数以上のエンジンコンポーネントを使用したり、定められた規定レース数を満たさないギアボックス交換には、決勝でグリッド降格ペナルティーが科せられる。如何に予選ポジションが良かったとしても、マシンの信頼性が低ければドライバーが困難なレースを強いられる仕組みとなっている。

降格がルーティンとなっているマクラーレン・ホンダを除き、今回のイタリアではトロ・ロッソのダニール・クビアトを除く全ルノーエンジン勢に罰則が適用される。ホンダの信頼性が大幅に改善しつつある事で、後半戦に入ってルノーエンジンの耐久性の難が際立って見えてきている。

F1伊GPのグリッド降格まとめ

次戦シンガポールGPを見据えた戦略的交換によって、フェルナンド・アロンソは35グリッド、レッドブル勢はフェルスタッペンが20グリッド、リカルドが25グリッドの降格となる。両チームともモンツァよりマリーナベイ市街地コース方がマシンとの相性が良いため、予めペナルティーを消化しておく意図がある。

Q3の最終アタックでパワーロスしたバンドーンは、予選直前にICE、MGU-K、ターボ、MGU-Hを交換、計25グリッド降格となった。

エンジン交換さえなければフロントローであったレッドブルだが、彼らは決勝でのオーバーテイクを重視したセットアップを施しており、雨が降ろうが降らなかろうが予選は端から捨てていた。

ジョリオン・パーマー
ルノー
15グリッド
MGU-H,ターボ
ニコ・ヒュルケンベルグ
ルノー
10グリッド
MGU-H
マックス・フェルスタッペン
レッドブル
20グリッド
ICE,MGU-H,ターボ
ダニエル・リカルド
レッドブル
25グリッド
ICE,MGU-H,ターボ,ギアボックス
カルロス・サインツ
トロ・ロッソ
10グリッド
MGU-H
フェルナンド・アロンソ
マクラーレン
35グリッド
ICE,MGU-K,ターボ,MGU-H,ES,CE
ストフェル・バンドーン
マクラーレン
25グリッド
ICE,MGU-K,ターボ,MGU-H
ロマン・グロージャン
ハース
5グリッド
ギアボックス
セルジオ・ペレス
フォース・インディア
5グリッド
ギアボックス

ドライコンディションが予想される決勝は、日本時間9月3日(日)21時からモンツァ・サーキットで開催される。

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