ファンと写真を撮るフェルナンド・アロンソ
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F1オーナー、ファンとレースを繋ぐ新たな試み「ファン・フェスティバル」を発表、スペインGPから開始

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5月11日(木)、F1の新しいオーナーとなったリバティメディアが、今週末にカタロニア・サーキットで行われる第5戦スペインGPで新たなファン施策を行うことを発表した。「ファン・フェスティバル」と呼ばれる新たな試みは、主に4つのイベントから構成される。

  • レーシング・シミュレータ体験
  • 200mのジップライン(ターザンロープ?)
  • ピットストップ作業体験
  • 地元DJによるライブ

その他にも、現役及び過去のF1ドライバー、専門家へのインタビューなどの専用TVチャンネルを設ける他、抽選で選ばれた1名のファンがコスワースV10エンジンを搭載したミナルディ製の2シーターのレーシングカーに乗り時速300km/hでサーキットを1周するイベント、パドック・クラブ・パス所有者への数多くの優遇イベントも行われるという。

ツーシーターのフォーミュラマシン
©F1

F1のマネージング・ディレクターであるショーン・ブラッチスは「我々はファンをアクションに近づけ、スポーツの魅力を広げることに注力してきました。今週末のファン・フェスティバルの開始は、このような試みの始まりを告げるものであります」と語り、単年のみの取り組みに終わらずに、継続的にこの種のイベントを続けていきたいとの認識を示した。

F1のCEOに就任したチェイス・ケアリがほのめかしていたこの新しいファン施策は、グランプリ観戦者、特に高額なパドック・クラブ・パス所有者に対するイベントを充実させることにあったようだ。今回の施策が、凋落が止まらないF1人気復活の決定打となることはないであろうが、グランプリ来場者のエンゲージメントを幾らか向上させることにはなるだろう。

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