F1チームは儲かる?賞金だけでは赤字、生々しい賞金金額とその分配方法creativeCommons 401(K) 2013

F1チームは儲かる?賞金だけでは赤字、生々しい賞金金額とその分配方法

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フォーミュラー1世界選手権においてチームに支払われる賞金は、コンコルド協定と呼ばれる取り決めによって定められている。F1では各レース毎に支払われる賞金はなく、年間のチーム順位に応じて賞金が支払われることになっている。コンコルド協定ではF1の商業権保有者であるFOMの年間収益の50%が賞金原資になっているとされる。

賞金の概要

賞金原資は次のような形で各チームに分配される。

特別待遇枠
フェラーリのみに原資の2.5%が支払われる
プレミアム枠
原資の15%がF1への貢献度に応じて支払われ、フェラーリが最も多いとされる (フェラーリ、レッドブル、メルセデス、マクラーレン、ウィリアムズ等一部のチームのみ)
賞金枠
上記金額を差し引いた残金が賞金となる

賞金枠の分配方法

コンストラクターズランキングの順位に応じて支払われるのが賞金枠である。賞金枠は以下のように各チームに分配される。

  • 賞金枠の半分を上位10チームに均等配分
  • 賞金枠の半分を上位10チームに以下の割合で分配
    • 1位19%
    • 2位16%
    • 3位13%
    • 10位4%

Forbesによれば、2014年のコンストラクターズチャンピオンであるメルセデスは1億900万ドル(約122億円)、4位フェラーリは1億6400万ドル(約184億)、5位マクラーレンは1億ドル(約112億)の賞金を受け取ったとされる。年間王者でもたったの122億円なのだ。

賞金だけでは大赤字

これらを考えると、チームは賞金だけに頼ってF1参戦する経済合理性はないことは明らかである。そのため、チームごとにスポンサーシップを募ったり、グッズを販売したり、F1での知名度を活かして他のビジネス領域で事業を展開する等の必要があると言える。

無論、自動車系メーカー位の企業規模があれば、F1での活動費用を”広告宣伝”として、あるいは”研究開発”として考えることもできる。この場合は必ずしもF1参戦による収支のみを考える必要はないだろう。ただし多くの場合プライベーターはこの限りではないので、F1活動での収支のみで黒字化する必要があろう。

F1チームは儲からない

ザウバーやウィリアムズ、フォース・インディアといったプライベーターが、事ある毎に賞金の分配方法に対して不満を示すのはとても理解できる。そして我々はこれまでに数多くのプライベーターが資金難から撤退を余儀なくされてきた。小林可夢偉の在籍していたケータハム、鈴木亜久里が代表を務めていたスーパーアグリ等など。現状のルールにおいては「F1チームは儲からない」という結論で締めくくることに異論を持たれる方は少ないのではないだろうか。