メルセデスのルイス・ハミルトン
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ブラフじゃなく真面目に遅かったメルセデス「夢であってほしい…」F1モナコGP初日

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F1モナコGP初日午後の2回目のフリー走行、王者メルセデスはルイス・ハミルトンが8番手、バルテリ・ボッタスが10番手という結果だった。ハミルトンはトップタイムのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)から1.1秒も遅いタイムを記録。誰もがメルセデスのブラフを予想していたが、実際にはこのタイムは”全力で走った”ものであった事が判明した。

木曜のセッション終了後、ボッタスは「フェラーリとの差が現実のものじゃない事を祈るよ..」とコメント、チームはFP2に向けてマシンのセットアップを変更したものの、その方向性が間違ったものであったからだと言う。午前のFP1では、ハミルトンが去年のポールタイムを更新するラップタイムで1番手を記録していたものの、午後のFP2ではフェラーリ、レッドブル、トロ・ロッソよりも遅かった。

「僕らはFP2に向けてメカニカルな部分に幾つかの変更を施したんだ。それは間違ったものだった。ルイスもそうさ。僕らはガチで苦労してたんだ。修正することはできると思うけど、他のマシンはかなり良さそうに見えるからね..」とボッタス。

「チームとして、8番手と10番手なんて全然喜べないよ。FP1では全てが良かったんだけど、バランスを改善しようと思ったら間違った方向にいってしまったんだ。FP2の最後にアジャストして幾らかは良くなったけど、その時はタイヤの寿命は終わってたんだ。多くを学んだけど、先頭に返り咲くためにはハードワークが必要だよ」

タイムが遅かったことに対して質問されたハミルトンは「FP2では、ただ単に何かが上手くいかなかったんだ。原因を調べないと…」とコメント。「マシンのハンドリングは良かったんだ。特に午前中はね。でも午後は全くタイヤを機能させられなかった」

テクニカルディレクターのジェームス・アリソンもセットアップに”ミス”があった事を認めているが、2人のドライバー程は落胆していない様子で、チームは土曜に向けてこの状況を改善できると主張する。

「午前中はマシンもドライバーもすごくポジティブだった。でも午後は明らかに難しいセッションになってしまったね。マシンのセットアップを間違った方向に進めてしまったのは間違いない。でも、明日この問題に対処して、土曜に向けて正しい方向に軌道修正できると思っている」


2017年第6戦F1モナコGP初日の詳細については、F1モナコGP《FP1》結果と、F1モナコGP《FP2》結果をそれぞれ参照されたい。

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