ホンダF1長谷川祐介
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ホンダF1「Q2でアロンソのデプロイが尽きた。セッティング調整で対処する」F1ベルギーGP 2017《予選後》

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ホンダのF1総責任者を務める長谷川祐介は、8月26日(土)に行われたF1ベルギーGP予選でのフェルナンド・アロンソの「パワーがない!」発言は、パワーユニットのデプロイメントが切れた事にあると語り、その理由を明らかにした。

予選Q2での最後のタイム計測に出たアロンソは、セクター2に入った直後にアタックを中断、無線で怒鳴り散らしていた。長谷川の発言を紐解く限り、問題はパワーユニットそのものではなくソフトウェアのセッティングにあるようで、日曜の決勝レースに向けて調整作業で対処するという。

ホンダ渾身の最新版スペック3.6エンジンの使用を断念した事で、初のF1母国レースに挑むストフェル・バンドーンは最後尾スタートを余儀なくされている。長谷川によれば、再三のエンジン交換はあくまでも予防措置であり、実際に何らかの問題が発生したわけではないという。

ホンダF1:ベルギーGP予選を終えて

長谷川祐介デプロイ切れでQ3進出を逃した

パワーハングリーなサーキットであるスパ・フランコルシャンで、ポイント獲得のための戦いが可能なポジションからフェルナンドがレースをスタートする事に満足しています。いつものように、フェルナンドはセッションを通して最大限に攻めてくれました。結果的にQ3進出を逃してしまいましたが、残りの枠の中のベストなグリッドを確保できたため、我々は明日のレーススタートタイヤを自由に選択する事ができます。

マシンパッケージのポテンシャルを幾らか開放できたと考えていますが、フェルナンドが最後のアタックを終える前にデプロイメントが切れてしまいました。我々はこれに対処すべく、マクラーレンとフェルナンドと共にセッティングの調整作業に取り掛かるつもりです。

ストフェルに関しては、昨日のFP2終了後に、ICEに問題の兆候と思しきものが発見されたため、予防措置として夜通しでパワーユニットの交換を行いました。そのため、彼の予選の目的はポジションのためにプッシュする事ではなく、レースのセットアップに集中する事にありました。

今日は我々のドライバー同士の間に、素晴らしいチームワークがあることを目の当たりにしました。ストフェルとフェルナンドは互いにトウを使って助け合い、Q2進出をサポートし合いました。今日のパフォーマンスを見る限り、明日の決勝レースでのポイント獲得は有望と言えます。チャンスを最大限に活かしベストを尽くしてきたいと思います。


2017年第12戦ベルギーグランプリの日程・結果・ニュース・サーキットガイドなどの情報については、F1ベルギーGP特設ページを参照されたい。決勝は日本時間8月27日(日)21時からスパ・フランコルシャンで行われる。現時点ではドライコンディションが予想されている。

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